《   プ レ ビ ュ ―   》  あいたくなかった。 ただ、 それだけのおれだったけど… いまはいいんだ、 なにをいわれようとも… りくつじゃないんだ。 それがどんな、「 じじょう 」だったとしても! くるしみがまっているとしても…         ※           ※            ※         「 定時報告文書作成用一時ファイル 」                         2226, 10, 23   現在、 リヴァイアス−シュバルツエラアインは天王星での寄港、停泊の日程 を終了し次なる目的地… 土星圏へと針路を定めた模様。 乗員とスフィクスと のリンケイジも大きなトラブルはないと言う事だ。ただ、そのスフィクス「 ネ ーヤ 」がとある少年との接触にいわゆる「 興味 」を持っているのではない かという報告は少しの驚きと、正直多大な興味をそそられるところだ。また正規 のクルーで無い者が乗艦したのではないか、という未確認の報告については、不 思議な事にその後追加の内容が認められない… まあ、大事がなければ軍事行動 で無い以上は目をつむるも止むを得んのか。                              以上    矩継「ふーむ、あれ…いや『 彼女 』というべきか…未知なるヴァイアの存在、 覆してくれるか…実に興味深い。出来る事なら私も乗艦したいところなのだが。 なあ?          「あぃぃぃん!」 …時に『 エアーズ・ブルー 』だったか…先に崩壊したハイペリオンの有力者 ブルー卿の三男坊にして先日の施設脱走者…彼、なのだろうなあ密航の件は… 亡きブルー卿の困り顔、目に浮かぶようだよ…まあ、おまえにはわからんでもよ いことなのだがなぁ…」          「 くううぅぅぅぅぅぅんんん…… 」                         SERE 2へ つづく。