irekawari--おやくそくのびねつ 投稿者:goo 投稿日:2000/03/25(Sat) 23:24:00  ある日、コウジが目を覚ますと、ブルーになっていた。「はは、 しゃれになんないよ・・これ。」いやまてよ、この身体ならアイツ にのされなくてすむじゃないか!しかも、その逆だって……そう 考えると自然と身体が起きあがり、艦内へと繰り出していた。「ユー−キィッ!!!!」  その頃、ユウキはユウキで困難に直面していた。「何で俺の身体が おんなになってんだよ…」彼にしては珍しく顔色が悪い。しかし、 鏡を見た瞬間かれはあごを外しそうになった。    「あ……あおい……………ふえェーっ……」 彼にしては珍しい擬音を発すると、その場に崩れてしまった。                               …………つづく。 ※私はここに、続編製作のフリーを宣言します!(シアー∞に近い 構成ですが……モチロン、わたしも書きます。)お好きに発展させていって下さい!!! irekawari--おやくそくのびねつ scene-2 投稿者:goo 投稿日:2000/03/26(Sun) 03:32:26 その頃リヴァイアス艦内では、相葉昂冶が妙な挙動で通路を歩い ていた。進行方向にカッコつけて手をかざしてから、実にピッタリ 真っ直ぐ歩くのだ。しかも角を曲がる時は極めて直角。おまけに 時々当然のような顔をして壁に突っ込む。「うふふ、ジョンソン見 てあれ。」「壁抜けでもやる気かよ」確かにそう言われても仕方ない ……「キョウノ、アタシ…ヘン…」ふとそう呟く「昂冶」だった。  愕然としていたのはランだ。「な・・・これは夢だ!そう、そうに 決まってるわ!!」いつもより肩がこって胃も痛い・・・・・・そう感 じて何気なく鏡を覗いたのが悪夢の始まりだった。彼女の記憶が 正しければ、いま鏡に映っているのは間違い無く「ヘイガ−」だ った……。「そう、これは夢。少し寝れば覚めるわ…」半ば強引に 自分に言い聞かせながら再び布団に潜り込んだその時、ドアのイン ターホンが鳴った。「シュタイン、いらっしゃいますか?クライス です。珍しく遅い、とブリッジが騒いでいるので…もしもし、シュ タイン?まだおやすみですか?……」  ………コンな夢、早く覚めて!! 夢ならせめてパット・キャンベ ルなら良かったのに……そう思わずにはおれない、ランだった。 irekawari-おやくそくのびねつ-scene3 投稿者:山猫 投稿日:2000/03/26(Sun) 21:44:35 祐希を求めて勢い良く艦内に走り出した昴治(inブルー) だったが曲がり角を4回曲がった所で立ち止まった。 調子に乗って全力疾走したため息が切れてしまったのだ。 「はあ、はあ、闇雲に、はあ、走り回っても、はあ、見つかる、ふう、分けないよな、はあ。」 それに良く考えてみるとこの体はブルーのものなのだ。 これでは祐希を叩きのめしたのはブルーだという事になってしまう。 「うーん、ブルーに責任を押し付けるのも悪いなあ。」 それに祐希に勝ったとしてもそれは自分の力でブルーの力なのだ。 冷静さを取り戻してみると興奮していた自分が……。 「馬鹿みてえ。」 はあ、とため息をついた時、目の前の角をを探していた祐希が横切るのが見えた。 「祐希!」 思わず声に出すと祐希がこちらを向いた。 どうする?殴り飛ばすか? いや、馬鹿馬鹿しいと思ったばかりじゃないか。 でも、祐希はブルーを敵視してるからひょっとしたら殴り掛かってくるかも。 「それなら正当防衛でOKだよな。祐希の自業自得だ、うん。」 祐希がそういう行動をとったら殴り飛ばそう、いやとってくれ祐希。 「ブルー!」 祐希はそう言ってこっちに走ってくる。 おっやる気か? よしよし、と期待したのだが次に祐希がとった行動は俺の予想を遥かに越えていた。 「ブルー!」 と、もう一度叫んだ祐希はなんと俺(ブルー)の胸の中に飛び込んで そのまま泣き出したのだ。 「ブルー、ひっく、わたし、わたし……。」 泣き続ける祐希に取りすがられて俺の頭は真っ白になった。 ちょ、ちょっとまてなんで祐希がブルーに取りすがって泣いてるんだ? ま、まさか祐希のやつブルーに惚れてたとか?いーやそんな女性向の邪な 漫画やら小説みたいな展開があってたまるか。……でも俺がブルーの体に 入っているという状況がすでに漫画的というかなんというか……。 「体に入っている?」 そうだ、こんな現象がおきているのは俺だけではないのかもしれない。 ひょっとしたらこの祐希も……。 そう思って祐希を見てみると足が内股になっている。そう言えばさっき 自分の事を「わたし」とか言っていた。 間違いない。これは祐希では無い。 「ちょ、ちょっと待って。」 俺はそう言って、泣きすがる祐希(?)を引き離した。 「すまないけど、俺、ブルーじゃないですよ。」 「へ?」 その祐希の体の誰かは意外そうな顔をした。 「で、でも……。」 「起きたらこうなってたんです。あなたもそうじゃないんですか?」 「わたしは……。」 そう言った所でその彼だか彼女だかは自分が一体何をしていたか気づいた らしく顔を真っ赤にして俺から離れた。 「や、やだわたしったらなんて事を……。」 そのしぐさは女性がしたらかわいいのだろうが今は祐希の体なので非常に 気味が悪かった。 「いや、それは良いんですけど。あなたはどなたなんですか?なんで 俺の弟の体に入ってるんですか?」 「弟って、……まさか相葉君?相葉昴治君?」 いきなり名前を呼ばれて俺は驚いた。 「そうですけど、なんで俺の名前を知ってるんです?」 「わたしは、ユイリィなの、ユイリィ・バハナなの。」 その頃ブリッジでは……。 「なあ、なんかユイリィ変じゃないか?」 「ああ、張り詰めた様な無表情で仕事してさ、まるでヘイガーみたいだぜ。」 「さっきもさ、僕が声をかけたら、『仕事中なので後にしてください』だって。」 そういって、ケヴィン、ブライアン、アインスの三人はテキパキと仕事を こなすユイリィ(?)を気味悪そうに見つめた。 つづく _______________________ 続編フリーとの事で書かせてもらいました。 とりあえずブルーならユイリィでしょという事でユイリィを出しました。 ユイリィに抱きつかれても祐希の体じゃ嬉しくないですね。 分からなくなると困るので現在状況。 心 体 昴治 ブルー 祐希 あおい ユイリィ 祐希 ラン ヘイガー ヘイガー ユイリィ 行方不明の心 あおい 行方不明の体 ラン -------------------------------------------------------------------------------- 山猫 > あ、ネーヤが昴治の体に入ってて、ブルーの心とネーヤの体が 行方不明でした。 (2000/03/26(Sun) 21:47:52) irekawari--おやくそくのびねつ scene-4 投稿者:goo 投稿日:2000/03/27(Mon) 01:50:44  ブルーは、戸惑っていた。「クソッ…ションベンが近え…」 今朝ツヴァイ の女部屋で目を覚ました彼は、逃げるようにそこを飛び出してきた。 (あのユイリィとか言う奴と誤解のタネになってもつまらん…) そんな考えも あっての事だ。(ゆうべフーの奴とブランデー一気のみなぞするんじゃなかったか… ) しかし、それにしても何か…今朝は何かがいつもと違っていた。彼の鋭い野性は、 何かおこったときに絶対不利になる事を決して見逃さない。だんだんそれが、 『たっぱがない』事に気づいては来たのだが…。そうこうしている内にもナゼか 頻繁に『トイレ』に行きたくなる、さすがの彼もこれには参った…。今、丁度これから 用を足しに行く最中なのだ。そしてやっとの思いで辿り着き、やけに便器がでかいことに 不便を感じつつも用を足そうと、『それ』 を取り出した瞬間、彼は凍りついた。「!?」  小さい…小さいのだ。それに何だか随分、何と言うか…幼い…。(…オレは…ムケてた筈だ… ) 茫然自失の中、いつのまにか用は済んでいた。(…そうだ、手を…)身だしなみに は気を遣う…彼の意外な(!?)律儀さが又もや彼を凍りつかせた。手洗いの鏡に映っていたのは……。  ふらふらとうつろな目をして出てきた彼を、通りかかった相葉祐希が涙顔に なって抱きしめた。「ああーっパットぉーーっ!! 良かった、ここに居たのね!?  私、さがしたのよぉ!! 」しかし、そんな事に構っている気分ではなかった彼は、 祐希を技で跳ね除けるとまたふらふらとさまよいはじめた。「ああ、待って! 待ってよ 、パットぉ!! 」叫ぶ祐希に彼は呟いた。「オレに命令するな」と。 -------------------------------------------------------------------------------- irekawari--おやくそくのびねつ-scene5 投稿者:山猫 投稿日:2000/03/27(Mon) 15:08:22 「ったく、みんなどこいったんだよ?」 だれも起こしてくれなかったせいで派手に寝坊した尾瀬イクミはぶつくさ言いながら通路を歩いていた。 「まったく昴治のやつ、8時には起こしてくれっていっといたのに……。」 自分の寝坊を他人に責任転嫁するイクミ。 「まったく友達がいの無い……んっ?」 通路の角に隠れて向こうをうかがっているカレン・ルシオラ(16歳、女)を見つけてイクミは立ち止まった。 カレンは真剣な表情で通路の向こうを見つめている。 いつもマイペースな彼女にしては珍しく額に汗までうかべている。 (何やってるんだろう?) いぶかしく思ったイクミは声をかけてみることにした。 「カレンさん?」 ばっ、とこっちを向いたカレンは人差し指を口に当てた。 「しーっ!静かにして。今ちょっと取り込み中!」 「は、はあ。(小声で)なにしてんの?」 「(小声で)あれよ、あれ。」 カレンが指差した先を見ると……。 「げ、ブルーと祐希!?」 通路の向こうではブルーと祐希が何やら話し込んでいた。 「また喧嘩?こりないねえ。」 「それが違うのよ。」 カレンは複雑な表情で言った。 「違うって?」 「喧嘩じゃないってこと。」 「じゃ何。」 「それが分からないからこうやって見張ってるのよ。」 そう言ってカレンはまた通路の向こうを覗き込んだ。 「見張るって、そんな大袈裟な。祐希君が心を入れ替えただけかも知れないでしょ?」 「祐希が理由も無しにそんなことすると思う?」 「ま、確かに。」 「それにね、祐希がブルーに抱き着いてるところを見たってやつがいるのよ。」 「祐希が?もしかして祐希のやつブルーにラブラブだったとか?」 「そんな、女性向の邪な漫画やら小説みたいなことがあるわけないでしょ!!」 「すいません……。」 カレンに小声で怒鳴られてイクミは小さくなった。 「でも何話してるのかしら?」 その視線の先のブルー(中身昴治)と祐希(中身ユイリィ)は……、 「あ、相葉君、パットが、パットがぐれちゃったあ。『おれに命令するな』なんてブルー みたいなこと言って。ずっとほっておいたのがいけなかったのかしら。ああもうツヴァイの 仕事なんてほっといてパットと遊んでやればよかったあ(涙)。」 「お、落ち着いてくださいユイリィさん。」 てな会話をしていた。 つづく ______________________ 現在状況 ?→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→? ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→? (「→」は左の心が右の体に入っている、と言うことです) 変化無しのキャラ イクミ、カレン、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス ______________________ ああっ話が進まない! 今度こそあおいちゃんを出そうと思ったのにー! と、言う訳で勝手に次回予告! 「朝目が覚めると蓬仙あおいは自分が一匹の……。」 irekawari--おやくそくのびねつ-scene6 投稿者:山猫 投稿日:2000/03/27(Mon) 23:58:18 目が覚めると蓬仙あおいは自分が一匹の白いイタチに変身している事を発見した。 そもそも夢見からして良くなかった。 何しろ昴治とファイナが手に手をとりあってスキップしながら因果地平へ去っていくと いう前半はともかく後半はなんとも良く分からない夢だったのだ。 そんな夢を見たもので蓬仙あおいは悲しいような切ないようなそんななんとも陰鬱な 気持ちで目覚めたのだった。 そして自分がイタチに変身しているのを発見した。 (何これ……。夢?) 頬をつねろうとする。 ……つねれない。 残念ながらイタチの前足ではそんな器用な事は出来ないのだ。 仕方が無いので前足をかんでみる事にした。 ガリ。 (いたたたたたた!!) 小さくても肉食獣。その鋭い歯で思い切り噛んだのだ。痛くないどころか血がにじんできた。 (いったー。……夢じゃ、無い?) 改めて自分の体を確かめてみる。 良く手入れのされた白くきれいな毛並み、その上に服(?)を着て首には どうやら首輪がついているようだ。 (これって……。ラーフラ?) そう。蓬仙あおいの体は邪魔物の意味のシャカの息子の名前を持つファイナ・S・篠崎 のペットのフェレット、「ラーフラ」のものに変わっていたのだ(少しくどかっただろうか?)。 (何故?どうして?ホワーイ?) 怪しい外国人の真似をして事態を何とかしようとしても出てくるのは「キュウ」とか言 う泣き声だけだ(もっとも出来たとしても何とかなる訳も無いのだが)。 (ど、どうしよう) 心細くなったあおいは親指の爪を噛むといういつもの癖を発動させて地べたに突っ伏した。 やはりフェレットでやるのは無理があったようだ。 (うう、昴治ぃ、祐希ぃ) 二人にどうにか出来るとも思えないが他に頼る当ても無いのでとりあえず二人を探して あおい(INラーフラ)は艦内へと走り出た。 途中 踏まれそうになる事6回。 グーインに挽かれそうになる事2回。 変な格好をした金髪の女の人に「非常食ー!」とかいって追い掛け回される事1回。 ……と並々ならぬ苦難をへたがまだ昴治も祐希も見つかっていなかった。 フェレットの足では少々無謀だったかもしれない。 (うう、昴治の馬鹿ーー!) あんな夢を見させる昴治がいけないんだ、と理不尽な八つ当たりをするあおい。 ……と。 (あ、昴治!) 通路の向こうに昴治がいた。 (昴治ーー!) と、叫んで(「キュー!」としかでなかったが)あおいは昴治に向かって走っていった。 昴治は一瞬こっちを向き何事か呟いたように見えたが、また向こうをむいてそのまま歩いていった。 ……なんだか動きが妙にぎこちない。 しかし今のあおいにそんな事を考えている余裕はない。 「キュー!(訳:ちょっと待ってよ昴治ー!)」 しかしその声も届かず昴治は角を曲がってしまった。 あおいも慌てて角を曲がったがすでに昴治は何処にもいなかった。 (あーもう、昴治の馬鹿ー!薄情もーん!) などと言っても昴治は戻ってこない(「キュー」としか聞こえないし)。 (ああ、もう駄目だわ。薄幸の美少女蓬仙あおいは獣の姿で息絶えるのね……。) などと自らの不幸に酔いしれるあおいであった。 「あれっ?、ラーフラ?」 自分(ラーフラ)を呼ぶ声であおいは我に返った。 (誰?昴治?戻ってきてくれたの?それとも尾瀬?こずえ?レイコ?ああもうこの際 ファイナでもいいわ。誰か助けて!) と、振り向いたあおいの先にいたのは……。 「ラーフラって、ファイナさんが飼ってるっていうあの?」 「ええ、フェレットです。でもおかしいななんでこんなとこにいるんだろ。」 (祐希、と……ブルー!?) 「迷子になったのかな。まったくあおいのやつ頼まれたんならしっかり面倒見ろよな。」 「ふふ、でもかわいいわね。」 (くー!勝手なこと言ってー!でもおかしいわね。ブルーと祐希はすごく仲が悪いって 聞いたのに。はっ、もしかして反発心は愛情の裏返し?いやいや、そんな女性向の邪な (中略)わけない。あーもう分けわかんない。) てなことを考えている間に祐希はラーフラなあおいを抱き上げた。 「ふふ、ほんとかわいいわね。……それはそうとこれからどうしたら良いと思う?」 「うーん、この現象がおきてるのは俺達だけじゃないみたいだし。さっきのパット君も ブルー『みたい』じゃなくてブルーだったんですよ多分。」 (現象?何の事?それになんで祐希はこんなオカマみたいなしゃべり方してるの?) 「そうね、事態を把握するためにも一度ブリッジにいってみるべきかも。」 「でも信じてもらえるかな?」 「そうね、普通信じられないわよね。あたしがユイリィであなたが相葉君だなんて。」 (昴治、ユイリィって……えーーーーー!!) 驚愕のあまり硬直するあおいであった。 そのころストーカーX2は……。 「何か聞こえた?尾瀬君」 「うーんあたしが百合であなたが空き箱?」 「なにそれ?」 つづく _____________________ 現在状況 ?→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→? ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→? クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス ______________________ 予告どおりあおいちゃんを出しました。 ちゃんと終わるんでしょうかこの話? 他の人もどんどん続きを書いてください。 -------------------------------------------------------------------------------- irekawari--おやくそくのびねつ-scene7 投稿者:DC 投稿日:2000/03/28(Tue) 04:55:49 パットの安眠は突然、妨げられた。 エリナ「ファイナさん!起きて下さい!ファイナさん!」 眠い目をこすりながらパットが目を開けると、安眠を妨げた犯人がそこにいる。 パット(誰だろ?こんなお姉ちゃん・・・パット知らない) パットはエリナの顔をじーっと見つめた後、疑問を口にした。 パット「お姉ちゃん、だ〜れ?」 エリナ「も〜、しっかりして下さい!今日は大事な作戦会議の日ですよ!」 パット「作戦会議!?行く行く!」 パットは作戦会議という響きにすっかり心を奪われてしまった。自分の体が女になっている事にも気付かずに・・・・・・。 エリナに腕を引っ張られて案内された部屋は電気が点いていない。ただ部屋の中央に一本のロウソクが灯されていた。 ロウソクを囲むようにして何人かの女性が座っている。 作戦会議の司会進行役はエリナが務めている。 エリナ「本日の議題は・・・・・・」 パット(ワクワク) エリナ「逢仙あおい抹殺計画です!それでは皆さんの屈託のない意見をお聞かせ下さ〜い」 パット(へっ?) パットが思い描いていた作戦会議はこの後もろくも崩れ去った。 信者A「私なら逢仙あおいが一人になった所を後ろから近づいて首を絞めます」 エリナ「そうね・・・・・・。でも女の力で人を絞め殺す事が可能かしら?」 信者B「それなら凶器を使えばいいわ!」 エリナ「それは良い考えね。でも誰か凶器になるような物を持っているのかしら?」 信者C「わ、私、アイスピック持ってます!」 エリナ「でかしたわ!」 この後も延々とこの恐ろしい会議は続いていく。 パットはここに来た事を心底後悔していた。 パット(ユイリィ〜、ルクス〜ン、助けて〜。怖いよ〜〜〜〜〜) つづく ___________________________________ 続きを書いてみましたが、こんなものでよろしいのでしょうか? まずかったら番外編にでもして頂いて結構です。 irekawari--おやくそくのびねつ-scene8 投稿者:山猫 投稿日:2000/03/28(Tue) 18:30:02 リヴァイアス艦内を1人の男が歩いていた。 見覚えはないが見るからにがらの悪そうなその男は今にもスキップを始めそうな程上機嫌で、 「ああ、なんて素晴らしいのかしら。」 と、オカマのような口調で呟いた。 その声は遠近孝一似だ。そう、CDドラマ1でナタリー・シーン嬢を襲っていた不良様Bである。 どうやら彼もこの異常事態に巻き込まれてしまったらしい。 そして中に入っているのは……。 「感謝します。聖母アルネ。」 ファイナ・S・篠崎であった。 「これはきっとこの体を使って蓬仙あおいを『過去』にしなさいという聖母アルネ のお導きに違いないわ。この体なら少々抵抗されても大丈夫だし。」 ばれても総てはこの男の責任になるしまさに完璧、とファイナは呟いた。 『過去』にする、というのが何の事なのかは良く分からないが非常に物騒な事をいって る気がする。ピンチだ!蓬仙あおい(と不良様B!)。 「待っててね、昴治ぃ(はあと)。」 とファイナは台詞の最後に気味の悪い(はあと)をつけて今度は本当にスキップを しながら行ってしまった。 そのころ。 蓬仙あおいの中に入ってしまった相葉祐希はようやく正気を取り戻して今の状況について悩んでいた。 (俺があおいになったという事はあおいの中に俺が入ってるという事で、でも俺は 俺だから俺があおいであおいが俺で……。) 「くそっ、頭の中ぐちゃぐちゃでわけわかんねえ。」 いくら悩んでも結論が出そうに無かったので祐希はこれからどうするかについて考える事にした。 さし当たっての問題は……。 (トイレ。) 「そうだ!トイレに行きたくなったらどうすりゃあいいんだ?」 (このかっこで行くのか?そ、そんな変態みたいな真似出来るか!) 悪ぶってはいるものの実はシャイで純情な祐希君は真っ赤になった。 おまけになんだか本当にトイレに行きたくなってきたような気がする。 (うう、まずい!) 焦れば焦るほど尿意は大きくなってくる。 (も、もう駄目だ……。) 諦めかけたその時。 「チェストー!!」 「えっ?……うわあっ!」 いきなり背後からバットで殴りかかられて祐希は慌てて避けた。 「な、なにすんだてめえ!」 「ふふふ、良く避けたわね。でも次はないわよ……。」 と、その謎の男はオカマみたいな口調で言った。 「何もんだてめえ!なんでこんな事をする!」 「あなたがそれを知る必要はないわ……。てりゃあーー!」 「くっ。」 慌てて避ける祐希。 「てやっ、とりゃっ、うりゃあっ!」 「よっ、ほっ。へっどうした?全然あたらねえじゃねえか。」 ブルーに負けてからの修行の成果かそれとも男が大振りすぎるのかバットは祐希 (あおい)の体をかする事も出来なかった。 「はあ、はあ、こ、このう……。」 「今度はこっちから行くぜ……。うおりゃああ!」 ドスッ(右ボディブロー)。 「うぐっ!」 バギッ(左フック)。 「がはっ!」 ドギャッ(右ストレート)。 「ぐふうっ!」 「これで止めだ!」 ぐわしゃあっ!(右ハイキック……しかも厚底靴) 「ぐはあっ!ア、アルネ様あああ……。」 KO!祐希WIN! 「へっ、手間取らせやがって。」 暴漢を一蹴した祐希はトイレの事はすっぽりと忘れていた。 戦ってる間に尿意は引っ込んでくれたようだ。 「とりあえず自分の体を探すか……。」 そういって祐希はその場を立ち去った。 一方残された暴漢ことファイナ(IN不良様B)は。 「ま、まさかあおいさんが、軍神リードスの……ガクッ。」 気絶した。 つづく。 _______________________ 現在状況 ?→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→? ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→? クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ _________________________ 祐希再登場。 そう言えばまだこずえが出てませんねえ。 irekawari--おやくそくのびねつ-scene9 投稿者:フォール(暴走中) 投稿日:2000/03/28(Tue) 23:55:45  その日は、朝から変な日だった。  どうも、艦内がおかしい。  いつもの『アルネの教えを信じなさい』とかって輩が誘いに来たのはいいとしても 、あの相葉君の弟とエアーズ・ブルーとかって人が一緒にいるとか、それを尾瀬君と カレンさんが追っているとか、相葉君がなんか無口でしかも遠くを見ながら壁に激突して いるとか、『何が』というわけではないのだが、おかしい。  ……でもまあ、あたしには関係のないことよね。  考えを打ち切り、市川レイコはキッチン(別名戦場)に入る。クルーの食事を作るためだ。 「……あら?」  いつも来ているはずのあおいの姿が見当たらない。そのかわり、絶対に遅れてくる はずのこずえが、何故か知らないがいた。 「こずえ、何してるの?」  どうせ尾瀬君の弁当でも作ってるんだろう。  ……レイコの考えは甘かった。 「きゅー?」 「こ……こずえ!?」  こずえは、四つん這いになって、生肉を貪っていた。 「こずえ、どうしたの!?」  さすがに『つまみぐいは駄目よ』などとボケる気にもならず、慌てて近寄るレイコ。 「きゅー……ふー!」  ガリ。 「きゃっ!」  こずえがレイコに噛みつく。 「いったぁ、何する……の……」  レイコの声が小さくなっていく。  気付いてしまったのだ。こずえの目が、肉食獣のように光っていることに。 「きゅー!」 「あ、こ……」  『こずえ』といいかけてやめるレイコ。  あれはこずえじゃない。何? 何なの? もしかして昔ちょっと流行ったドッペルゲンガー ってやつ? 嘘? 本当?  などと怪しい考えを巡らしているうちに、こずえの姿はきえてしまった。  四足歩行で走っていったのである。もう獣化としか考えられない。 「あ、あれがドッペルゲンガーだとしたら、こずえは……」  こずえが危ない。こずえを守らなきゃ。でも、あたしが行って何になるの? あの偽 こずえが何をするのか、わかったもんじゃないのよ? ここでおとなしく食事でも作ってた方が身のためだわ。 「ごめん、こずえ……あたしは、あたしは……」  崩れ落ちるレイコ…… ―――――――――――――――――――――――――――― すみません〜。やっちまいましたぁ。気に入らなきゃ無視していいっす〜(泣) タイトル・内容がおかしかったりしたらすみません〜。記憶だとまだこの二人は出てなかった気がするので。 irekawari--おやくそくのびねつ scene-10 投稿者:goo 投稿日:2000/03/29(Wed) 02:46:34  《あらすじ》  昂冶・ブルーとユイリィ・ユウキは自分達に起こった異変を調べる為に艦内を 探索していたのだが…(但しユイリィ、まんざらでも無し)  「おい、ブルー、何やって?……違う…オメえ誰だ?」 「なーにねぼけてんの?どう見たってブルーじゃん。」いぶかしむミシェル。 (おい、フーの奴まーた始まったぜ…) (なーんかブルーにだけはカンが冴えてんだよなあ…) (ふだんはそうでもねえのによぉ・・) 「おい、そこ!!何をごちゃごちゃと…」  「イ…いや、なんでもねえ…」「そ…そうだぜえ」 ソンとリュウ、二人同時にため息をついた。そしてこう思った。 (あいつら電波で通じてんだよ、絶対) 「や、やあ、実はさ…」 二人はフーに事の顛末を話した。 「なにぃ!! ブルーがあのガキにィ!?」 「そうなのよ、あの身体にあの性格だから、とても心配で…」 女ことばで涙ぐむユウキを見て出そうになった笑いをこらえながらも、フーは二人に協力することを誓った。 「よし、みんなで手分けして探すぞ!!昂冶たちは向こうを頼むぜ。俺たちは…」 一通り分担を決めると、再び別れた。しかしフーには別の本音があった。 (あの二人と一緒じゃ、いつ吹き出すかわかんねえ)  その少し前、余り人の来ないブロックでは… 「にゃあああっはっはっ!!サイコ−−!!」ネーヤがやけにサルっぽくはしゃいでいた。 「あー、夢でもあのコになっちゃうなんてユメみてエ!!」 赤くなる、鼻の下を伸ばす、にやける、デヘへ、と笑う…おまけにサル踊り …ファンの想像を絶するのは明白だ。 「うおー、しかもちょっと下を向けば…ブホッ!!!」た、谷間…と言いたいらしいが、 もう彼は全国3千万のネーヤファンを敵にまわしたようなものだろう。合掌…。  その頃フーたちは… 「おい、あれパッ…じゃねえ、ブルーじゃねエか?」 「うん、間違い無いよ。ブルーのガキだよ!!!」と、ミシェル。 (何だかややこしくてついてけねえ…)ソン達は、またもため息をついた。 「あれ、なんだあいつ…ヘイガ−じゃねエか。なんであんな物陰からガキのブルーをみつめてやがんだ?」 「そーいうシュミなんだ、アイツ!」吹き出すミシェル。 (ますますわかんね−ぜエ…)(ああ、ちげえねえ…)相変わらず頭の回転がニブイふたりだった。  ―さあ、誰がどう続けてくれるか、楽しみです。(続編フリー!)あしたがこわい…(寝坊しそう。もう3時…) irekawari--おやくそくのびねつ-scene11 投稿者:山猫 投稿日:2000/03/29(Wed) 14:52:45 獣と化したこずえのあんまりな姿にへたり込んでいた市川レイコであったが とりあえずあおいに相談してみようと調理室を出た。 「あーもう、いつもはへとへとになるまで真面目に働いてるくせに何でこんな時にいないかなあ。」 (ひょっとして何かあった?) こずえがあんなことになったのだひょっとしたらあおいの身にも何か……。 レイコはとりあえずその『何か』を考えてみる事にした。 ……考えている。 ……考えている。 ……考えている。 「ああーっ!そんなの、いやーっ!」 ……どうやら恐い考えになってしまったらしい。 とまあお約束なべたべたの展開でレイコが自爆しているとちょうど前からくだんの 蓬仙あおいが歩いてくるのが見えた(御都合主義?)。 「あーっ!あおいー!」 レイコは走りよってあおいの体にぐわしっ、と抱き着いた。 「な、何すんだ手前。」 妙に柄の悪い口調であおいは言ったが今のレイコには聞こえない。 「あのねあのね、こずえがね、生肉食って、獣みたいで、噛み付いて、 ドッペルゲンガーで、狐憑きで、大変がオーバーフロウして、ハングアップな大ピンチなのお……。」 気が動転しているレイコの台詞は支離滅裂だった。 いつもならあおいが「もう、落ち着いて話しなさいよ。」とか言うのだろうが。今は……。 「うるせえ!俺は今忙しいんだ!」 とレイコのベア・ハッグを振りほどいて行ってしまった。 「あおい?ねえ、ちょっと待ってよねえー。」 叫んでもあおいは戻ってこない。 「あうう……。」 ひとり取り残されたレイコは己の身の不運を涙するのであった。 ぐうう……。 祐希(正確にはあおい)の腹が鳴った。 何か食おうと食堂によろうとしたら変な女に捕まってよる事が出来なかったのだ。 (何だよあおいって……。あ、俺は今あおいになってるんだった。) 今のはあおいの知り合いだったのだろうか?そう言えば見た事があるような気がする。 (悪いことしたかな……。) さすがに少し罪悪感を感じている様子の祐希。 (あおいに……。) ……。 ま、まあそんなこんなで艦内を探索中の祐希の耳にこんな会話が飛び込んできた。 「さっき向こうでエアーズ・ブルーとすれ違ったんだけどさあ。」 「……ゴソゴソ(無言でゴミを漁っている)。」 「何でか相葉祐希と一緒にいるんだよ。」 (何!?) あわてて聞き耳を立てる祐希。 「(ゴミから顔をあげて)でもあの二人仲悪いって……。」 「そうなんだよ、仲間内じゃあリヴァイアス沈没の前触れじゃあとか噂になってたよ。」 「フーン。それよりあたしの着ぐるみのパーツ見なかった?」 (俺とブルーが……一緒にいる!?) 何でそんな事になっているのだろう? (はやいとこ見つけないとあらぬ噂がたちかねねえ。) そう思って相葉祐希は猫の着ぐるみを着た男の指差した方向に向かって走り出した。 さてその頃当のブルー(中身昴治)と祐希(中身ユイリィ)はフーからの通信を受けていた。 「じゃあ、見つかったんですね。」 『ああ、ちょっと待ってくれ、今かわる。』 「分かった。」 『……昴治か。』 口調はいつものブルーなのだが声がパットなので迫力はなかった。 「ああ。そっちはどう?」 『問題ない。』 「これからの事なんだけどさ(ちょっと代わってよ相葉君。)はい、わかりましたから あ、いやこっちの話。とりあえずブリッジで落ち合おうと思うんだけど、どうかな?」 『……(無言)。』 「(了解と判断した)それじゃあちょっとユイリィさんが話したがってるから。」 『……ユイリィ?』 「ちょっとブルー、あなた大丈夫なの!?」 かわるなりユイリィは叫んだ。 『……ユイリィ……か?』 祐希の声で喋られてさすがに戸惑ったらしい。 「その体はあなたのものじゃないんですからね!危ない事をしたら承知しないわよ!大体あなたはいつも……。」 『俺に命令するな……ブツッ(通信途絶)』 「ちょっと、ブルー?ブルー!」 「ユイリィさんユイリィさん。」 昴治に話し掛けられてユイリィは我に返った。 「とりあえずブリッジに行きましょう。そうすればあえるんだから。」 ユイリィの手の中のラーフラ(実はあおい)がそのとおりとでも言いたげに「きゅうっ」と鳴いた。 「そ、そうね。そうしましょう。」 一方その頃、ストーカーその1は。 「どうやらブリッジに行くみたいね。」 「ねえ、カレンさん。もう止めませんかこれ。」 「何言ってるの!この謎を解いてやるのよ!じっちゃんの名にかけて!」 (じっちゃんって。誰?) しつこくその頃、ストーカその2は。 「ああっ!パットがチームブルーに拉致された!どうする?パットは可愛いから きっとあんなことやこんなことを……。ってなに考えてるんだ私は。いかん、 助けなければ。でもどうやって?何か武器はないのか武器は。はっ、そうだこのハンカチーフで……。」 ルクスンみたいな事をやっているラン(inヘイガー)であった。 つづく ________________________現在状況 ?→ニックス→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→? ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→こずえ→? クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、レイコ、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ、チームブルーの面々 _________________________ ニックスの体はまだ無事です。 続編フリーなので誰か良いネタ思いついた人は彼の体に天誅を食らわしてやってください(笑) irekawari--おやくそくのびねつ-scene12 投稿者:でぃぐ 投稿日:2000/03/30(Thu) 00:47:22 「いったいなにがどうなってるんだ・・・」  急にスポットを浴びることになった脇役(笑)、不良様Bは、 ルームメイトの明弘に起こされた。  そう、彼はニックスになっていたのである。 「でも待てよ・・・?ってことは、悪さしても、全部こいつのせーに なるんじゃねぇか!こりゃいいや!」  もともと考えるのが嫌いなのか、妙にプラス思考な不良様Bの前を、 一人の少女が駆け抜けて行った。 「おっ、けっこうかわいいな・・・。こんなところを一人で・・・無用心 だねぇ、へへっ」  早速ナンパ決行である。 「おい、ちょっと待てよねーちゃん」  しかし少女は無視して走っていく。 「お、おいコラ!待てって言ってんだろ!」 「・・・!?」  その言葉に、ようやく自分のことを言ってるんだと気づいた あおい(in祐希)は立ち止まった。 「そんなに急いでどこに行くんだ?よかったら、俺も一緒に・・・」  その時、祐希は思った。 (何だコイツは?ホモか?・・・違う、そうか、俺は今あおいなんだ。 ということは・・・この野郎はあおいをナンパしようってんだな。100年 早え!大体なんで俺がこんな目にあわなきゃいけねぇんだ。俺の体はどこ なんだ?まさか兄貴が・・・くそ!なんかだんだん腹立ってきた・・・)  交錯するさまざまな思いが祐希の脳裏を駆け巡る。  そしてそれは、明確なるひとつの感情となった。  その思いは・・・。 「うるせぇ、ぶっ殺す!!!」 ドガッ、バキッ、ゴキッ・・・・・・!!!!! 「早く俺の体を探さねぇと・・・」 タッタッタッ・・・ あおい(祐希)が走り去った後に残されたのは、見るも無残なニックスの姿だった・・・。 _________________________ 現在状況 ニックス→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→ニックス ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→こずえ→? クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、レイコ、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ、チームブルーの面々 _________________________ 初めまして。いきなりこんなことしちゃってもいいんでしょうか・・・? ネーヤ好きなので、とりあえずこんな形で天誅を下してみました。 まだ足りないですかね(笑)? 続きは皆さんにおまかせします、はい。 irekawari--おやくそくのびねつ-scene13 投稿者:山猫 投稿日:2000/03/30(Thu) 22:51:12 イクミとカレンは祐希とブルーの後を付け回していた。 「ねえカレンさん。これじゃ俺達ストーカーな気がするんですけど。」 「なんで?ゴミも漁ってないし、悪戯電話もかけてないじゃない。」 「いや、それがストーカーの総てという訳では。」 「もう、静かにして!気付かれちゃうでしょ!」 「……とほほ。」 何で俺こんなのに付き合わされてるんだろ、俺だけでもやめようかな。そうイクミが思っていると。 「イークーミー!」 どぐわしゃあっ! 「どわあっ!」 背後から急にフライングボディアタックを食らってイクミはつんのめった。こんなことをするのは1人しかいない。 イクミは振り返って文句を言おうとした。 「何するんですかー、こずえさー……あれっ?」 そこにいたのはこずえではなかった。 端正な顔をぐるぐる眼鏡に隠した規格外のバストを持つ少女。そう、ナタリー・シーンであった。 「ナ、ナタリーさん?なんで?」 そう、イクミが問い掛けるとナタリーは不思議そうな顔をした。 「ナタリー?ナタリーってあのブラが無いからってイクミと相葉君に下着ドロまでして持ってきてもらった、あの?」 「……尾瀬君そんなことしてたの?」 「あ、いやあれはその……。」 「どこどこ?どこにいるの?」 そう言ってナタリー(?)辺りを見回した。 「どこって、あなたがナタリーでしょうが。」 「あたし?あたしはこずえだよ?」 「へ?」 「もう、からかわないでよイクミぃ。」 「からかってるのはそっちでしょう。」 「……何やってるんだ?イクミ。」 「あ……。」 後ろから声をかけられてイクミとカレンは後ろを振り向いた。 そこにはさっきまで彼らがストーキングしていたブルーと祐希が立っていた。 ……どうやら見つかってしまったようだ。 さてその頃少し離れたゲドゥルトの中。 リヴァイアスの探知システムに引っかからないギリギリの辺りに一隻の航宙可潜艇の姿があった。 全長500メートルくらいのその船はなんとも奇妙な形をしていた。 一応涙滴型なのだが変な取っ手のような張り出しがあって、……何というかくしゃみを したら「お呼びでがすか?」とか言って大魔王が飛び出してきそうな、そんな形だ。 この船の名は茶色のリトルポット。 失敗作として破棄された7隻目のヴァイア艦である。 「納得いかーん!」 ブリッジでは艦長の星彦・アップルデリーが叫んでいた。 「何故この船はヴァイア艦として認められんのだ?しかもそれだけならまだしも茶の リトルポットとは一体どういう名前だ!他のは黒のリヴァイアスとか蒼のインプルスとか 真紅のディカスティアとか格好良い名前がついているというのに!」 失敗作とは言えこの人もバックヤードはばりばりに受けているようだ。 「艦長落ち着いてください。」 あんまり飛ばしているので副館長のジョン・レモネードが止めに入った。 「この任務に成功すればなんとかなります。」 「なると思うか?」 「この船重力制御も満足に出来ないんだぜ。無理だよ。」 小声でクルーのジョージ・ハリセンとポール・マッケンリーは小声でささやき会った。 「そうか、そうだったな。ふわははは。黒のリヴァイアスめ、このリトルポットの特殊能力で必ずや捕獲してやる!攻撃開始!」 「……昨日からもうやってます。」 リヴァイアスに危機が迫っていた!(と、いうか現在進行中だった) 再びリヴァイアスの艦内。 「えーっ!じゃあ体が入れ替わったって言うのお?」 「ええ、そうなのよ。」 祐希の手の中でラーフラがそうだといいたげに首を激しく縦に振った。 「じゃあ、ブルーと祐希に見えるけど実はお兄さんとユイリィさんな訳ね。」 「なるほど。道理で変だと思ったよ。」 納得してうなずくイクミ。 「じゃあじゃああたしの体どうなっちゃってるの?」 「そう言えば俺のからだどうなってるんだろ?」 「あたしの体も。」 「そんなー。」 その頃こずえの体に入ったラーフラはおなかいっぱいになって熟睡していた。 つづく ________________________ 現在状況 ニックス→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→ニックス ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→こずえ→ナタリー→? クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、レイコ、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ、チームブルーの面々 _________________________ エンディングの為のネタふりネタふり。 これでいつでも終われます(そうか?)。 irekawari--おやくそくのびねつ-scene14 投稿者:山猫 投稿日:2000/04/01(Sat) 23:26:24 今までのあらすじ。 「……心と体が入れ替わってしまうという謎の超常現象に見舞われた昴治以下一部 リヴァイアスクルー。混乱する状況を打破しようとブリッジに向かう昴治とユイリィ だったが、自分の体を取り戻そうとする祐希が迫ってたり、艦外には謎の敵がいたりして果たして彼らの運命や如何に……。」 「あいつ壁に頭ぶつけながら何ぶつぶつ言ってんだ?」 「さあ?」 「なるほど。そういう訳だったのか。」 事情を聞いてブライアンは言った。 「道理でユイリィの様子がおかしいと思ったんだ。」 と、アインス。 「じゃあ、あれは”みたい”じゃ無くて本当にヘイガーなのか?」 と、これはケヴィン。 当のユイリィ(ヘイガー?)はこっちの話にまったく加わってこないで黙々と作業をしている。 「呼んでみれば分かるでしょ。おーい、ヘイガー!」 「……なんですか?」 「おお、ヘイガーだヘイガーだ。」 「やっぱりそうだったんだ。」 ヘイガー(inユイリィ)はちょっとむっとしたような表情を浮かべた。 「おい、お前はこの状況をどう思う?」 フーがヘイガーに尋ねた。 「この状況、とは?」 「体が入れ替わってるってことだよ。」 「何を言うかと思えばそんな非科学的な。冗談は止めてください。」 「……。」 どうやらヘイガーはこの状況にまったく気がついていないらしい。 「それはそうとヘイガー。さっきから何を熱心にやっているんです?」 そうクライスが聞いた。 「……昨日あたりからリヴァイアスのまわりにわずかながら重力場ひずみが観測 されているのでその原因を調べている所です。」 「重力場ひずみ?」 「まさか……。」 「敵?」 「その可能性は否定できません。ですからこうして調べているのです。」 ヘイガーは無表情に言った。 「それで何か分かったの?」 「はい。どうやらこの重力場ひずみは一定方向から渦状に展開されているようです。」 「そっちに何かあるって事か。」 「ビンガーに反応は?」 「索敵範囲内には何も。」 「そう。」 「……主砲発射だ。」 唐突にブルー(inパット)が言った。 「まって、そんな。敵かどうかも分からないのに。」 と、ユイリィ(in祐希) 「相手がこちらに何かしようとしているのは確かだ。そうなってからでは遅い。」 「でも。」 「ちょっと待って。」 昴治は話を遮った。 「攻撃するかどうかよりも先に原因を突き止める方が先じゃないかな。」 「でも、どうやって?」 「ヴァイタルガーダーで見てくるってのはどう?何かあってヴァイタルガーダーなら対処できるっしょ?」 「イクミさえてるーう。」 こずえ(inナタリー)はそう言ってイクミに抱き着いた。 「……確かにそれは良いアイデアですね。」 「それで良いか?ブルー。」 ブルーは黙ってうなずいた。 「それじゃクルーを集めないと。相葉君、艦内放送を。」 「分かりました。」 黒のリヴァイアスと茶色のリトルポットの戦いが今始まろうとしていた! 「……しかし分かっててもくらくらくるな、この状況。」 「そうだな。」 そうささやき会うブライアン達であった。 その頃の祐希(inあおい) 「くそっ!どこ行きやがったんだ?」 祐希はまだ二人を探して艦内をうろついていた。……毎度ながらタイミングの悪い奴であった。 そこへ艦内放送が流れてきた。 『ヴァイタルガーダークルーならびにブリッジ要員は至急リフト艦へ集まってください。 繰り返します。ヴァイタルガーダークルーならびに……。』 「敵か?……この声はブルー?やろうブリッジに……。でも敵が……。ああ!くそ!」 そう言って祐希はリフト艦の方向に走り出した。 その頃のラン(inヘイガー) 「……敵襲?」 ブリッジのドアの前で連れ込まれたパットを助ける算段をしていたランは放送を聞いて慌ててブリッジに飛び込んだ。 その頃のニックス(inネーヤ) 「早くリフト艦行かねえと……うおっ!……つーっ、この服かっこいいけど歩きにくいよなあ。」 その頃の茶色のリトルポットブリッジ 「ふははははーっ!攻撃開始!」 「だからやってますって。」 その頃のラーフラ(inこずえ) 「……くー。」(熟睡中) そしてその頃のネーヤ(in昴治) 「……続く……。」 ________________________ 現在状況 ニックス→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→ニックス ?→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→こずえ→ナタリー→? クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、レイコ、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ、チームブルーの面々 _________________________ これは続編フリーですがなんか私ばかりが書いてるような気がしないでもない(笑)。 多分もうすぐ最終回になるでしょう。 irekawari--おやくそくのびねつ 番外編 投稿者:goo 投稿日:2000/03/27(Mon) 22:34:41  「ねっ…ねえ! チャーリー、見てよこれ!!!」 クリフの声にグッドは思わず覗きこんだ。「!!!」 「無くなっちゃったよォーーっ!」「ほ…ほんとだ…」言葉に詰まるチャーリー。「…でもこれで前も後ろもOKだね!!」 (ぽっ)「もおっ、チャ−リィィィ!!...」つねるクリフ。しかし何だか嬉しそうだ。  その頃別の場所では悲鳴が… 「!・』:@:『※〆÷≦`ρ!!!...な…」何ではえてるのよォ!と言葉に出来ないミシェルだった…。     一応、入れ替わりの原則…内…。   irekawari--おやくそくのびねつ-scene FINAL:Aパート(Ver.Yamaneko) 投稿者:山猫 投稿日:2000/04/05(Wed) 01:47:37 太陽系標準時 11:24 リフト艦 メインルーム 「へっどんな敵だろうとぶっ潰してやるぜ。」 「あおいさん?……じゃなくて祐希か。その体で大丈夫なの?祐希。」 「問題ねえよ。」 「……なあ、あの女誰だ?」 「さあ。」 「マルコ!ラリー!急いでくれ!」 「「あ、ああ。」」 太陽系標準時 11:28 リフト艦サブルーム 「ニックス、何処行っちゃったんだろう?」 太陽系標準時 11:34 艦内某所 「良く考えたら夢の中まで働くこたあねえよな。」 太陽系標準時 11:41 リヴァイアスブリッジ 「イクミ、後どれくらいで出られそうだ?」 『10分ってとこ。……それより弟さん、蓬仙の体に入ってるみたいだぜ。』 「何だって?それじゃあおいの奴誰の体に入ってるんだ?」 「きゅうっ!(あたしだって!)」 プシュウッ! 「遅れてゴメン!、ランがあたしはランじゃないとか訳のわかんない事言うんで連れてくるのに時間がかかって……。」 「ランは私だ。」 「へっ?」 「私ランじゃなくてナタリーですぅ。」 「事情は後で説明するわ。それよりカラボナ、配置について。」 「う、うん。」 「ナタリーさん、だっけ。とりあえず何処かに座ってて。」 「は、はいですぅ。あ、あたしの体!」 「イクミぃ、私を守ってぇ。」 『まっかせなさーい。』 「はあ、……そういえばファイナはどうしたんだろう?」 太陽系標準時 11:46 艦内某所 「……(気絶中)。」 太陽系標準時 11:55 茶色のリトルポットブリッジ 「ビンガーに反応!ダブルからトリプルへ!」 「敵のヴァイタルガーダーが起動したようです。」 「見つかったか、ようし当方もヴァイタルガーダーを起動!レク○エムの力見せてくれるわ!」 「スタッグビートルです、艦長。」 巻き貝型のスフィクスがボコリと泡を立てた。 太陽系標準時 11:57 リフト艦メインルーム 「ビンガーに反応!」 「おいでなすったぜ。」 「油断するなよ!祐希。」 「分かってる!」 「祐希?」 「気にしない方が良いと思うぜ、ラリー。」 太陽系標準時 12:00 VGアインヴァルトとVGスタッグビートル、戦闘開始。 その頃とある場所では。 「7隻目のヴァイア艦だと?ヴァイア艦は6隻の筈ではないのか!?」 コンラッド元艇長が灰のゲシュペンストに乗る為のブリーフィングを受けていた。 「重力制御能力があまりに低い為に破棄された船が一隻会ったのです。」 「その船が何故今ごろ?」 「実はその船は特異な能力を持っていまして……。」 「特異な能力だと?なんだそれは。」 「はい。実は……人格を入れ替える能力です。」 「なに?」 「平たくいえばAという人物がBになりBという人物が……。」 「そこまで言わんでも分かる!……それで?」 「は?それで、とは?」 「他にどんな能力を持ってるんだ?その船は。」 「……人格を入れ替える能力です。」 「……それだけか?」 「それだけです。」 「……。」 「……。」 「……それでは何の意味も無いではないか!!」 「そうですね。」 太陽系標準時 12:01 VGスタッグビートル、爆沈。 ちゅどーーーーーーん 「わ、私のレク○エムがああああああっ!」 「スタッグビートルです艦長おおおおお!」 「……こうなると思ったぜ。」 「ああ。」 太陽系標準時 12:02 リヴァイアスブリッジ 「……えらくあっけなかったな。」 「同系艦だと思ったのは思い過ごしだったのかしら……ああっ!?」 「どうしましたユイリィさん……うっ?なんだこのめまいは!?」 「くっ。」 「おい、ブルー!しっかりしろ!ブルー!」 ……敵を撃破したその時、人格が入れ替わっていたものたちを強烈なめまいが襲った。 渦の中に吸い込まれていくような感覚に皆は意識を失い、そして次に目覚めた時……。 彼らは元の体に戻っていた。 _____________________ 現在状況 ニックス→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→ニックス ナタリー→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→こずえ→ナタリー クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、ルクスン、レイコ、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ、チームブルーの面々 _________________________ えーっと山猫バージョンです。 グウさんバージョンのとは少し違うかもしれませんが、まあ、マルチエンディングという事で(おいおい)。 ちなみに戦闘の決まり手は右パンチ一発です。……失敗作ですから。 -------------------------------------------------------------------------------- irekawari--おやくそくのびねつ-scene FINAL:Bパート(Ver.Yamaneko) 投稿者:山猫 投稿日:2000/04/06(Thu) 01:17:48 (アイキャッチ)ちゃんちゃかちゃかちゃか、ちゃんちゃん!リ、ヴァイアス。 ちゅどーーーん! 全ての騒動の元凶、茶色のリトルポットのヴァイタルガーダー、スタッグビートルは沈んだ。 そして入れ替わっていたものたちは今、もとの体に戻ろうとしていた。 蓬仙あおいはリフト艦メインルームで目を覚ました。 「おい、祐希!大丈夫か?」 「祐希!」 「え?尾瀬、と……カレンさん?やった!元の体に戻ってる!」 「え?蓬仙か?」 「なあ……。」 「考えるな。」 ベッドの中で目を覚ましたファイナ・S・篠崎はエリナ・リグビーが隣に寝ているのに気がつき当惑した。 「……何をしているの?エリナ。」 「え?添い寝して欲しいんじゃなかったんですか?」 和泉こずえはあられも無い格好で寝ている自分を発見して顔を赤らめた。 ……生肉を食べた事は知らない方が彼女の為だろう(もっとも後で市川レイコから聞かされる事になるのだが)。 相葉祐希はブリッジで目を覚ました。 手に何か変な感触があった。 「なんだこりゃ?」 ラーフラは相葉祐希の手の中で目を覚ました。 お腹いっぱいで良い気持ちで寝ていたのに目を覚ますと空腹だった。 おまけに見知らぬ男に雑な扱いをされたラーフラは腹いせに男の手に思いっきり噛み付いた。 エアーズ・ブルー、シュタイン・ヘイガー、ユイリィ・バハナ、ラン・ラックモルデ、ナタリー・シーンはさっきまで目の前にあった自分の体に戻っていた。 何故そうなったかは分からなかったが、いる場所は変わっていないので混乱は少なかった。 もっともヘイガーは最後まで自分の身に起こった事に気がついていなかったのだが。 パット・キャンベルは大好きなユイリィが目の前にいるのに気付き喜んで駆け寄っていった。 ニックスは好きな子になった夢を見て幸せだったが目を覚ますと何故かボコボコにされていて不幸だった。 別の体でボコボコにされてもとの体に戻ったらやっぱりボコボコになっていた不良様Bはもっと不幸だった。 ネーヤはもとの体で目を覚ました。 「やった、もとの体だ……。」 無表情のままそう一言いってネーヤは壁の向こうに消えていった。 そして相葉昴治は……。 「な、何でこんなとこに……。」 頭上には満天の星空。足元にはリヴァイアスの黒い船体、とゲドゥルトの海。 「は、ははは……。」 思わずへたり込む相葉昴治であった。 こうしてリヴァイアス人格入れ替わり事件はあっけなく終焉を迎えたのだった。 その頃……。 「ところでその茶色のリトルポットはどうやって人格を入れ替えているのだ?」 コンラッド元艇長はまだブリーフィング中だった。 「まさか脳を入れ替えている訳ではあるまい?」 「ええ、詳しくは分かっていないのですが……おそらくスフィクスのバックヤードによる影響だと思われます。」 「バックヤードだと?」 「はい。ご存知の通り、スフィクスは人の意識を読み取り、ヴァイタルガーダーに伝えています。その意識が逆流して人を逆に支配してしまう、それがバックヤードです。」 「それは分かっている!それがどうしたのだ?」 「茶色のリトルポットは広範囲の人間の意識を読み取りバックヤードの影響を与える能力を持っています。……どうやらそのバックヤードが本人にではなく別の人物に影響を及ぼした結果どうやら人格入れ替りがおこっているようなのです。」 「なに?」 「つまり、Aと言う人物の意識がBと言う人物の意識に影響を与えた結果Bが自分をAだと思い込むようになるらしいのです。」 「そ、それなら元に戻った時記憶はどうなるのだ?」 「それがどうやらスフィクスを介して記憶のやり取りも行われているらしく……。」 「自分が他人になった記憶が残る、か。」 「はい。詳しくは分かりませんが。」 「ふうむ。奇妙な話だ。……ちょっと待て。スフィクスのバックヤードが原因と言ったな。」 「はい。」 「それならば他のヴァイア艦でも人格入れ替わり現象が起こる可能性があるのではないか?」 「はい。そのとおりです。」 太陽系標準時 7:00 リヴァイアス艦内某所 「あーーーーーーーっ!お、俺の体があああああああっ!!」 完!! ________________________ 最終入れ替わり設定 ニックス→ネーヤ→昴治→ブルー→パット→ファイナ→不良様B→ニックス ナタリー→ラン→ヘイガー→ユイリィ→祐希→あおい→ラーフラ→こずえ→ナタリー クリフ←→ミシェル 変化無しのキャラ イクミ、カレン、レイコ、ケヴィン、ブライアン、アインス、クライス、エリナ、チームブルーの面々 _________________________ おやくそくのびねつ山猫バージョン、完結です。 ちょっとだけSFな感じのオチをつけてみました(どこが?)。 ちなみにこの設定は某SFっぽいミステリーの設定と酷似してたりしますがあまり気にしないでください(笑)。 ではまた別の作品で。 アイキャッチの音楽、なんだか分かります?