[187]小劇場「H・T・H」  From: 流行反逆者Dr.マイナー。  on 2001/02/14 02:50:59   そにょ3 前回のあらすじ 村イ・クミ男達の手によって、痴態をさらけ出された蛇塚。 落ち込む彼が教室に入ったとたん見たものとは...! ヘイガー「はぁぁぁ、勅使河ル先生に誤解されてしまいました......はうあぁぁっっっ!!」 蛇塚が目にしたもの、それは、黒板にデカデカと張り出された写真だった。 それは裸で抱き合う蛇塚とこの学園の教頭、うチヤリだ・ひろしであった。は虫類男と金髪デブが抱き合う姿は、おぞましい以外の何物でもなかった。 震える手で写真をはがす蛇塚。 ヘ「この写真を作ったのは誰です。正直に言えば許してあげますよ...」 引きつった笑みを浮かべる蛇塚。 イクミ「くっくっく、いい気味だぜ。見ろよ昴治。あいつ、怒りを抑えて無理矢理笑ってやがるぜ」 昴治「あ、ああ、そう...だな」 クミ男の言葉に相づちを打つ昴治であったが、彼はどことなく違和感を感じていた。 クラスの誰もがクミ男と同じ考えを持っていた。 ただ一人この男、協調性100、主体性0、人の顔色をうかがうことにかけては右に出る者はいない、この藤吉昴治がを除いて。 チック「ハイ、俺です」 そう言って立ち上がる、学園きっての秀才、菊チック。 イ「おい、いいのかよ」 チ「暴力沙汰にでもなったら、こいつはここから追放だよ。迂闊に手は出せないって」 ヘ「正直に名乗りを上げることはいいことです。後で体育館の裏の隅っこの、薄暗いところに来なさい。話があります」 そして休み時間。 イ「かっはっは、蛇塚のヤツうろたえてやがったなぁ」 チ「殴られでもしたら、即刻おさらばさせてやるぜ」 笑い合う二人だが、昴治は何か考え込んでいた。 昴「なんか違うんだよなぁ...」 イ「くっくっく、ざまーカンカン。思い知ったか、蛇塚め」 そう、昴治の読みは当たっていたのだ、蛇塚は怒りを抑えて笑っていたのではなく、笑いを抑えて怒っている振りをしていたのだ。 そして昼休み。 場所は、体育館の裏の隅っこの、薄暗いところ。 チ「なんですかぁ、先生。話って」 ヘ「いえ、その、何というか...」 チ「お前の負けだ、蛇塚」 ニヤリと笑う菊チック。しかし蛇塚はそれに答えず、黙って数枚の写真を取り出て渡した。その写真には、小太りのオヤジが写っていた。 チ「何だ、これ?」 ヘ「菊チック君。私とこの写真に写っている人たちとのあられもない、組んずほぐれつ、後ろから前からどうぞ、している写真を合成してください」 チ「何だと......はっ、これは勅使河ル...お、お前、まさか、ホ...」 ヘ「私の名は蛇塚ヘイ吉。そう!私はヘビー・ティーチャー・HEVIDUKAです!ポイントは『B』ではなくて『V』だと言うところ!」 チ「あ、ああ、わ、わかったよ...」 そして、翌日 イ「何だとぉぉぉ!!」 昴「今なんて言った」 チ「あいつは...恐ろしいヤツだ...そう言ったんだ」 イ「どういうことだ!菊チック!」 チ「蛇塚は今までの教師とは一味も二味も違う、そんな気がしたんだ...」 イ「くっそー、こうなったらあいつに頼むぞ!」 昴「あいつって?」 イ「神崎ブル美に決まってんだろ...」 職員室 へ「スネーックシュン!」 ユイリィ「どうしたの、蛇塚君。風邪?」 ヘ「誰かが私の噂でもしているのでしょうかねえ?」 次回予告 ヘ「私もまだまだ修行が足りないと言うことですか...」 ユ「や、や...めて、あっ、あっ、あああぁぁぁーーー...ん」 ルクスン「何をしているのだ、蛇塚君!」 ブルー「こんなの常識よ」 ヘ「私はヘビー・ティーチャー・HEVIDUKAです!!!」 昴「や、やめてくれ、俺には、俺にはーーーーーー」 次回「蛇とわいせつと私、天災少女・神崎ブル美VS非常識講師・蛇塚ヘイ吉」乞うご期待 [194]小劇場「H・T・H」  From: 流行反逆者Dr.マイナー。  on 2001/03/07 03:37:57   そにょ4 前回のあらすじ 持ち前の変態さで菊チックを手玉に取った蛇塚。業を煮やしたクミ男は神崎ブル美をけしかけたのであった。 ブルー「先生、その発音違いますよー」 英語の授業、蛇塚が英語を暗唱している途中で、ブル美は手を挙げた。 ヘイガー「何ですって?」 そして正しい英語の発音を披露するブル美。 ブ「これが正しい発音ですよ、先生」 ヘ「くっ、調子に乗るんじゃありませんよ、この小娘が」 そう言って蛇塚はブル美の方に歩み寄り、口を開く。 ヘ「ヘビーヘビビビヘビーヘービー」 ブ「ヘビビビビーヘビーヘビヘビ」 ニヤリと笑うブル美。 ヘ「なっ。私が血反吐を吐く思いで習得した蛇語を、こんな小娘が...しかも私より流暢に...」 ガクッと膝を折る蛇塚。 ヘ「私もまだまだ修行が足りないと言うことですか...」 そして ブ「蛇塚なんて大したことないわね」 イクミ「さすがブル美だぜ、この調子でバンバン頼むぜ」 雅「やれやれ、菊チックがダメだったから、次はこの相沢雅明弘が行こうと思ってたのに...」 ブ「確か蛇塚とふユイリィ先生が相思相愛の関係なのよねぇ。クミ男」 イ「そうだ、俺のリサーチに間違いはねぇ」 本来ならここで「違うと思うんだが...」と言う昴治のつっこみが入るところなんだが、あいにく今日の彼は寝不足と腰痛で、グダグダになっていたのだ。 チ「おい、あんまりあいつをなめないほうがいいぜ」 イ「うるせえキノコ」 ブ「すっこんでなさいよキノコは」 雅「この腰抜けキノコ」 昴治「気にするなよキノコ」 チ「キノコって言うな...」 イ「うるせえ黒」 ブ「すっこんでなさいよ黒は」 雅「この腰抜け黒」 昴「気にするなよ黒」 チ「黒って言うなぁぁぁぁぁ!!!!!!」 そして、場所は保健室。 ユイリィ「どうしたのブル美さん。気分でも悪いの?」 ブ「ここまで付き添ってもらってすいません。お礼に...」 ガバッとふユイリィを押し倒すブル美。 ユ「ちょっと何のつもりよ」 ブ「こういうつもりよ」 そして、ブル美の指がふユイリィの、あ(ピーーーーーーー) あまりにも過激な表現のため自主規制。 ユ「や、や...めて、あっ、あっ、あああぁぁぁーーー...ん」 ガララ ドアの開く音がする ヘ「こんなところに呼び出して何のようですか、ブル美君」 蛇塚はブル美とふユイリィのあられもない姿を目の当たりにするも平然としていた。 ユ「いや、見ないでーーーー!」 羞恥のあまり叫び声を上げるふユイリィ。 ブ「すました顔してても、あんたも男。しっかり反応してるんでしょ!」 そして蛇塚おも押し倒すブル美。ズボンをおろすも、何の変化もない蛇塚の下半身を見て逆に驚く。 ブ「ど、どういうこと...?」 ヘ「ふっ、この程度でオタオタするほど、子供じゃないんですよ、私は」 その時またもや誰かが保健室に入ってきた。 それは蛇塚の意中の人勅使河ルであった。 ルクスン「何をしているのだ、蛇塚君!」 ブ「何をしているのかって。ナニをしているに決まってるじゃないの」 ル「な、な、な、なんだとーーーーー!!!」 ヘ「あ、あわわわわ。こ、これは違うのですよ、勅使河ル先生」 思いっきりオタオタする蛇塚であった。 ル「ややっ、ふユイリィ先生、一体どうしたんですか。私が安全なところへ避難させてあげましょう」 そういって勅使河ルはふユイリィを連れてとっとと保健室を出ていった。 残されたのは蛇塚とブル美。 ヘ「あなた自分が何をしたかわかってるのですか......」 ブ「もちろんよ」 (もちろんわかってないわよ) これはブル美の心の声 ヘ「よくも私の恋路を邪魔してくれましたね...」 ブ「それが目的なのよ」 (目的達成...かなあ?) ヘ「覚悟しなさい、神崎ブル美!!!」 そう言って、構えをとる蛇塚。 ブ「その構えは...蛇拳」 ヘ「ジャ*拳、グー!」 ブ「古っっっ!!!!」 空中高くジャンプするブル美。 ヘ「ふっ、愚かな、空中では体勢を変えられませんよ。狙い撃ちです」 落下してくるブル美に合わせるように拳を繰り出す蛇塚。だがブル美は空中で、もう一度高く飛び上がり、蛇塚の拳は空を切った。 ヘ「今のはなんですか?」 ブ「二段ジャンプ。格ゲー界では、こんなの常識よ」 ヘ「何ですって!?」 驚愕する蛇塚。 そして空中で急にスピードを上げ、跳び蹴りを食らわすブル美。 ヘ「グハッ」 ブ「そして同じく格ゲー界の常識、空中ダッシュよ」 その後もブル美に翻弄される蛇塚。 ブ「どうしたの、これで終わり?」 へ「私は、私は、私は、ヘビー・ティーチャー・HEVIDUKAです!!!ポイントは「B」ではなくて「V」だと言うところです!!!」 叫ぶと同時に、何かに目覚める蛇塚。 ヘ「とう!」 後方に跳ぶ蛇塚。 ブ「バカね空中ダッシュで返り討ちよ」 しかし蛇塚はそこで不自然に軌道を変える。 ブ「何っ」 ヘ「これぞ、壁もないのに、画面の端だったら、空中を蹴ることの出来る三角跳びです!!!」 バキッ!!! ブル美に一矢報いる蛇塚 ブ「そうこなくっちゃ、張り合いってもんがないわよおおぉぉうぅぅぅ!!」 吼えるブル美。 一方その頃昴治は 昴「ああ、まいったなぁ、あおいのやつ。あんなに激しく夜中の5時までするもんだから、眠いわ腰は痛いわでたまんねえよ」 それから歩きながら、しばし考え込む昴治。 ニヤ〜っと笑いを浮かべる。 昴「今度はもっとすごいテクを仕込もう」 とりあえず休もうと思い、保健室まで来た昴治は、ドアを開けた。 目の前には、一組の男と女が、空中で不自然な動きをして、はね回る光景が繰り広げられていた。 ガララ ドアを閉める昴治。 昴「今日は疲れてるんだ、もう家に帰ろう」 そして保健室では ブ「こうなったら格ゲー界の常識、そにょ3!!タッグゲームではおなじみ、選手交代!!!」 そう叫んで保健室から飛び出るブル美、それと入れ替わりに保健室の中に放り込まれる昴治。 ヘ「おや?次の相手はあなたですか」 昴「え?え?え?どゆこと?」 混乱している昴治に蛇塚が襲いかかる。 へ「ふっふっふ、相手が男なら話は別です。あなたに私の自慢のインプルスをぶち込んであげます」 そしてズボンを下げる蛇塚。 昴「や、やめてくれ、俺には、俺にはーーーーーー。俺には手のかかる弟と手を出してしまった幼なじみがいるんだぁぁぁぁぁ!!!!」 悲痛な叫びも虚しく、蛇塚は昴治の股間に目を向ける。 そこで蛇塚の動きが、ぴたっと止まる。 ヘ「な、何て見事な......バルジキャノン......」 昴「何だかわかんないがチャンスだ!」 蛇塚の手を振り払い、逃げる昴治。 蛇塚はしばし呆然としていたが、やがてニヤリと笑い、唇を舌でなめ回す。 ヘ「神崎ブル美というメインディッシュの前に、藤吉昴治というオードブルを頂きますか」 酷薄な笑みを浮かべる蛇塚であった。 次回予告 ヘ「何ですか、その恍惚とした顔は」 昴「や、やめてくれ...」 ヘ「これがあなたの立派なキノコですね」 イ「昴治ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 ヘ「あなたのキノコを、いただきまーーーす」 チ「蛇塚のヤツ、何をする気だ」 昴「あああぁぁぁーーーーーー!!!!!!」 次回「囚われの昴治、蛇の毒牙がキノコに刺さる!」乞うご期待 以上、慣れない就職活動のせいか年のせいか、37度2分の熱を出し、腰や足など関節はじわじわ痛むし、食欲はないしで、地獄を味わうものの、飯を食って、10時間寝たらほぼ全快し、おいしく普通に飯を食えることの喜びを、改めて再認識した、流行反逆者Dr.マイナー。でした。 」 [611] 小劇場「ヘイヘイとルンルン」 投稿者:流行反逆者Dr.マイナー。 投稿日:2002/03/18(Mon) 01:47:10 ルクスン「誰か私を助けろ!私はまだ死にたくないんだ!君もそう思うだろ、ヘイガー!だからこの私を助けてくれ、ヘイガー!」 ヘイガー「黙れ!このゲスが!」 ル「ヘイガ〜〜〜〜」 ヘ「ああっ。愛しのルンルンがあんなに怯えてる。もう、なんてことしてくれちゃったのよ!ヘイヘイのバカバカバカバカバカ!ルンルンったら泣いちゃってる……確かにルンルンは無能だけど、そんなおバカなところが、ス・テ・キ、ウフッ♪ごめんねルンルン、ヘイヘイがバカだったわ、後で謝っとこうっと」 以上、一番最初に書いたSSはだいたいこんな内容だった。昔の作品を再録したいところだけど、完璧に写すことなどできるはずもなく、さりとて覚えてるわけでもなく、「リヴァ」をパロッた私のSSをまたパロッたSSとして、これからここに書くSSを見て欲しいと思う今日この頃、流行反逆者Dr.マイナー。でした [612] 小劇場「余計なこと言ってんじゃネーヤ」 投稿者:流行反逆者Dr.マイナー。 投稿日:2002/03/18(Mon) 02:12:33 艦内の一室。寝息を立てる昴治の前にはあおいがいた。 昴治「スースースー……」 あおい「せっかく暇になったから戻って来たのに、ぐっすり眠っちゃって……でも、昴治の寝顔はいつ見ても飽きないなぁ……」 昴治をじっと見るあおい。 あ「どんな夢見てるんだろ……?」 ネーヤ「アオイ、好キダ……」 あ「えっ!?」 あおいが振り向くとそこにはネーヤが立っていた。 ネ「俺ハ、オ前ヲ、一生離サナイ」 あ「これって、もしかして昴治の考えてること?」 ネ「イツカ、相葉アオイニ、シテヤルカラナ……」 あ「もう、昴治ったら、何考えてるのよ……」 うれしそうな顔で頬を赤らめるあおい。 ネ「ソシテ、新婚初夜ニハ、(ピーーー)ナコトヲシテ、サラニハ(ピーーーー)デ(ピーーーー)ヲ(ピーーーーーー)シテヤルヨ……」 あ「え?え?えええっっ!昴治ったらそんなこと考えてたの……」 先ほどよりも顔を赤くするあおい。 昴「う、う〜〜ん、あ、あおい。いつから、そこにいたんだ……ん?何してんだ?」 昴治が目を覚ます。あおいが真っ赤な顔でうつむいているのを不審に思った昴治はそう聞いた。 あ「ネーヤ」 あおいが指をパチンと鳴らす。 ネ「ヘイ、ボス」 ネーヤがさっきと同じことをくり返して言う。 あ「これは、どういうこと?」 昴「あ、え、いや、それは、その……」 あ「もう、言ってくれたら、いつでもしてあげたのに……」 昴「へっ?」 あ「明日は特に用事もないから、昴治のして欲しいと思ってること、全部してあげるよ!」 昴「あ、あ、あおいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」 そして夜が更けた頃…… ネ「イヤァ。ココマデ、シテクレルナンテ、俺ハ、オ前ト付キ合ッテ、ホントニ、ヨカッタヨ。 ダッテ、私、昴治ノコトガ……好キナンダモン…… 俺モダヨ、アオイ。好キダヨ、オ前ノコトガ…… モット、言ッテ、オ願イ……」 祐希「…………何で、わざわざ俺の部屋に来て、兄貴とあおいの情事を実況中継してるんだ、お前は……」 なぜかネーヤは祐希の部屋にいた。 祐「てめえは何でここに来て、そんな下らないことしてるんだ!」 ネ「俺ノ言葉一ツデ、オ前ガ敏感ニ、反応スルノヲ見ルノガ、楽シインダヨ……」 祐「それ、兄貴のせりふなんだろうけど、お前にここで言われると、何かむかつくな……」 祐希、怒りゲージ30%。 祐「嫌がらせか?嫌がらせのつもりか?嫌がらせがそんなに好きか?」 ネ「好キ、大好キ、死ヌホド好キ!!!」 祐「……それはあおいのせりふなんだろうけど……やっぱむかつくな……」 祐希、怒りゲージ60%。 祐「うっとうしいから、とっとと出ていきやがれ!!!」 ネ「女ノ子ノ、口カラ、コンナコト言ワセルツモリ?今夜ハ、帰リタクナイノ……」 祐「マジで、むかつく…………」 祐希、怒りゲージ100%。 祐「こうなったら、力ずくで追い出してやるぅぅぅぅぅ」 そのとき何者かが部屋の中に入ってきた。 カレン「祐希……あ、あなた……」 祐「ゲゲッ。カレン……」 カ「中身は空っぽのネーヤを、力ずくで押し倒してやる、だなんて、そんなに飢えてたなんて……」 祐「あ、いや、これは違うんだ!」 カ「祐希のバカァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」 祐「カレェェェェェェェェン!!!!!!!!」 全速力でそこから立ち去るカレンと、泣き叫ぶ祐希。 祐「何で、こんなことになっちまったんだよぉぉぉ」 ネ「ヤッパリ、オ前ハ、最高ダゼ!!!」 崩れ落ちる祐希の背後で、ネーヤは親指をビシッと突き立てて、そうきっぱりと言い放った。 以上、後半は加筆修正、以前書いたときはもっといろんな意味で、危なかった、流行反逆者Dr.マイナー。でした [613] 小劇場「余計なこと言ってんじゃネーヤ」 投稿者:流行反逆者Dr.マイナー。 投稿日:2002/03/18(Mon) 02:42:12 暇ができた昴治とイクミは適当にブラブラと歩いていた。 昴治「ん?あれ、ネーヤじゃないか?」 イクミ「あ、ホントだ」 ネーヤ「昴治、イクミ……」 昴「やっ、こんなとこでなにしてんの」 ネ「ヤメロヨ、コウジ。他ノ女ナンカニ、話カケンナヨ……俺ダケノモノデ、イテクレヨ。ナア、コウジ……」 昴「え……?」 イ「は、ははははは。何言ってんだよ、こいつ。ここは人が多いからな、こうじ、ってヤツもきっと一杯いるぜ。そう思わねえか?」 昴「まあ、それもそうだな」 イ「で、君は何してるの?」 ネ「ウルセエヨ。ベタベタ、クッツイテンジャネーヨ」 イ「な、何!てめえ、はったおすぞ!」 昴「ちょっと待てよ、イクミ。確かネーヤは艦内にいる人の強い思いを口にする、って聞いたことがあるぞ」 イ「じゃあ、誰だよ、こんなこと考えてるヤツは?」 昴「さあ?」 カレン「あれ?祐希。こんなとこで何してるの?あ、お兄さん、見てたんだぁ」 祐希「バ、バカ、言うなよ、カレン」 イ「…………あれか……」 昴治達から少し離れたところに祐希とカレンがいた。 昴治「よお、祐希。そんなところで何してるんだ」 祐「うっせえ!バカ兄貴。てめえの知ったことか!」 ネ「ソンナ、ツマンネエ男ト、一緒ニイルンジャネエ!!!」 昴「つまんねえ男?」 イ「それ、俺のことか?」 ネ「オ兄チャン離レ、デキネエ、クソガキガ、寝言、ヌカシテンジャネエヨ」 祐「んだと、この野郎……」 ツカツカとイクミのもとへ歩み寄る祐希。 昴「二人とも、仲良くしろよ。俺、二人がケンカするところなんか見たくないぞ」 祐「わかってるさ、兄貴」 イ「心配すんな。昴治。俺達はこんなにも仲良しだぞ」 そう言って肩を組む祐希とイクミ。 昴「ああ、よかった」 祐「俺達は、友達なんだ」 ネ「ウットウシインダヨ。コノ、太陽トシスコンムーン男ガ……、テメエノ腐ッタ手デ、俺ニサワルナ!兄貴ニモ、フレルナ!」 イ「昴治の弟だからな、大親友なんだよ」 ネ「何デ、オ前ミタイナ、精神年齢、5歳カラ7歳児ノ、ヤツガ、昴治ノ弟ナンダヨ。死ネ!死ネ!死ネ!消エ失セロ!!ギッチョンブラブラブラコン弟野郎ガ!!!」 昴「お、お前達……もしかして……仲悪いのか?」 祐「おいおい、こんなにも仲いいじゃねえか」 昴「で、でもよぉ……」 二人の仲が悪いのかと思い、ちょっと涙ぐむ昴治。 ネ「泣イテル、アンタニ、超・萌エ萌エェェェェェ!!!!!」 祐・イ『て、て、てめえ!!!ふざけたこと、考えてんじゃねえ!!!』 なぜか、妙にハモった二人であった。 昴「な、仲良くしてくれよぉぉぉ〜〜〜〜」 祐「兄貴、俺達のことは心配するなよ」 ネ「テメエハ、アノ、ガキ、ミテエナ面シタ、女ノ乳デモ、揉ミシダイテヤガレ!」 イ「そうそう、俺達二人はマブダチだからな」 ネ「オ前コソ、ガキハ、ガキラシク、オ姉サンタイプノ、カレント、チチクリアッテロ!!!」 祐「やろうってのかよ、あぁぁぁぁん!!!!!!」 イ「上等だ!やってやるぜ!!!」 とっくみあいを始める二人。 昴「ああ、やっぱりぃぃぃ……え?何するんだ、ネーヤ?」 ケンカを始めた二人をよそに、ネーヤは昴治を引っ張っていく。 昴「なんだよ、ネーヤ。二人を止めないと」 イクミ達からだいぶ離れたところで昴治を離したネーヤは、昴治の目をまっすぐ見つめて男らしい口調で言ってきた。 ネ「俺ノ、男ダカラ……他ノ、誰ニモ、渡サネエ!!!!!!!!」 以上、上記のネタで時代が知れるな……流行反逆者Dr.マイナー。でした [614] 小劇場「エアーズ・コーポレーションの終焉」 投稿者:流行反逆者Dr.マイナー。 投稿日:2002/03/18(Mon) 02:50:34 カレン「こちらは経営破綻に追い込まれ、ついに民事再生法を適用した、エアーズ・コーポレーションです。代表取締役のエアーズ・ブルー氏に取材をしてみたいと思います」 フー「俺達は……あんたについてきたこと、後悔してないっす!!!」 リュウ「長い間、お世話になりました!!」 ミシェル「社長のご恩は一生忘れません!」 ブルーに向かって、一斉に頭を下げる三人。 ブルー「俺に敬礼するな……」 カ「あの〜〜。テレビに向かって、何か言いたいことはありますか?」 ブ「トンだ結末だよ…………倒産…………」 以上、いわゆる単なるダジャレネタ、ってヤツでした、流行反逆者Dr.マイナー。でした [620] 小劇場「…………プロローグ」 投稿者:流行反逆者Dr.マイナー。 投稿日:2002/04/16(Tue) 00:06:24 愛、友情、信頼……それらの物は非常に不確かで頼りない物です。1000人の人に好かれる者とそうでない者、あなたはもしなれるとしたらどちらを選びますか? 不人気者より人気者。大多数の人は前者を選ぶでしょう。かく言う私の知り合いには1000人の人に好かれる人気者がいて、一方私は10人の人にすら好かれてるかどうか怪しい者なのです。 あなたはそんな私を不幸と呼びますか?しかしそれは一面的なものの見方であって、絶対普遍の真理ではありません。 考えてみてください。1000の人に好かれながらも、自分の愛するただ一人の人に好かれなければ、その人は幸せとは言い切れません。逆に、1000の人に好かれなくとも……いや、1000の人に忌み嫌われようとも自分の愛するこの世でただ一人の人に愛されさえすれば、その人は幸せなのではないでしょうか? 先ほども申しましたように、私は後者の「忌み嫌われる側」の人間です。しかしこれは私の選んだ道、私が正しいと思って進んだ道。後悔はありません。だから私は自分の姿勢を貫いたまま、幸せとなるべく奮闘するのです。 ……あの人の笑顔を見るたび、私は勇気づけられる。 ……あの人の声を聞くたび、私は内から湧き出る力を感じる。 ……あの人に触れるたび、私は明日への活力を生み出すことができる。 ……あの人が私の名を呼ぶたび、私はこの世に生まれたことを神に感謝する。神などと言う非科学的なものを信じないはずの、この私が……。 ……あの人の名を私が呼ぶたび、私は体中に、心地よい電撃にも似た恍惚感を感じることができる。 ……だから……だから私は叫ぶのです。この想いを言葉に乗せて……。 「ルンルン!好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」 その男、シュタイン・ヘイガーは自分の乗るリヴァイアスの艦長、ルクスン・北条の写真を胸に抱き、力の限り叫んだのだった……。 小劇場「Dr.ヘイガーのゲット・ルンルン・プロジェクト」スタート……。 以上、近々悲しい業務連絡をします、流行反逆者Dr.マイナー。でした [630] 小劇場「ナムチャイ・ラプソディ」 投稿者:流行反逆者Dr.マイナー。 投稿日:2002/06/08(Sat) 17:01:59 ここは土星圏のとある歓楽街。無法者が集まる危険地帯でもあった。今日も罵声と怒号がひしめき合う。 ソン「もう、勘弁してくれ」 リュウ「俺たちが悪かった」 フー「これに懲りたら、俺たちに逆らおうなんて、考えない事だな」 その町で少しは名の知れたソン・ドッポとリュウ・ギイル。彼らを赤子同然にたたき伏せたのは、エアーズ・ブルーという男であった。 彼といとこであるフー・ナムチャイはつい最近この街にやってきた。彼らを新参者と侮ってけんかを吹っかけてきたものは、みな完膚なきまでに叩きのめされた。ソンとリュウもそんな者達の一人であった。 ブルーは何も言わず、ただ冷たい視線を下へと向けているだけだ。 涙と鼻水を流し、みっともなく土下座している二人に向けて。 そんな二人に向けて、ブルーは懐から1丁のニードルガンを取り出し、放り投げた。 ソンとリュウは怪訝な顔をする。 依然として寡黙なブルーの代わりに、フーが彼の気持ちを代弁する。 フ「お前らにこの銃を貸してやるから、その気があるならもう一度刃向かって来い、ってブルーは言ってんだよ」 ソ「そ、そんなことしねえよ」 リュ「あんたらの強さはもうわかったから・・・」 フ「だろうな。ブルーはお前らみたいなチンピラが束になっても、かなう相手じゃねえからな。はっはっはっは」 フーが二人を見下したように笑う。ブルーはやはり無表情のまま背を向けて歩き出す。 フーもブルーについていくように、その場を去っていく。 そこに取り残されたのは血や土で汚れてはいるが、目に殺気をみなぎらせたソンとリュウであった。 歓楽街を一通り回ったフーは帰路に着いていた。ブルーは先に戻っており、今はフー一人しかいない。 フ「何だよ、ブルーのヤツ。アイツ、全然こういうところで遊ばねえからな。いったい何考えてんのか。表面上はわかっても、根っこの所はいまだによくわかんねえなぁ」 フーがそう独り言をもらした時だ。 ゴッ!!! フーの後頭部に鈍い痛みが響いた。 たまらずよろけるフー。彼が振り向いたその先にはレンガを持ったリュウと憎々しげにフーを見下ろすソンがいた。 フ「てめえら!まだ逆らおうってのか!!!」 フーが脅すように怒鳴る。 リュ「ざけんな!」 そう怒鳴り返すと、リュウはレンガで何度も何度もフーを殴りつける。ソンもそれに加わって、拳と蹴りの乱打を浴びせかける。 不意を突かれたせいで、体勢の整わないまま、めったうちにされたフーは、なす術もなくその場に倒れ伏した。 リュ「けっ。ブルーの腰巾着のクセにえらそうにするんじゃねえよ!」 ソ「ブルーには逆らわねえが、お前程度には勝てるんだよ。ブルーのコバンザメのお前にはな!」 そういって、ソンはフーの顔につばを吐きかける。 フーは二人の言葉を聞いて、胸の奥から何か熱いものがこみ上げてくるのを感じていた。 (ブルーの腰巾着) (ブルーのコバンザメ) 俺は誰だ・・・俺は・・・俺は・・・オレハ・・・ フ「ちょっと待てよ、お前ら」 フーはよろよろと立ちあがって、立ち去ろうとする二人に声をかける。 リュ「なんだよ?」 フ「訂正しろ」 ソ「何をだよ?」 フ「俺はブルーの腰巾着でも、コバンザメでもねえ、俺は・・・俺の名は・・・・・・」 リュ「うるせえ!!!」 フーが言い終わるのを待たずにリュウがフーに襲いかかる。 その拳をガシッと左手で受け止める。 フ「フー・ナムチャイだ!!!!!!!!!」 そして空いた右手でリュウの腹を思いきり殴りつける。 リュ「ぐっ・・・」 リュウがその場にくず折れる。 ソ「てめえ!やりやがったな!」 ソンも飛びかかるが、フーは動じることなく蹴り倒す。 フーは二人を見下ろす。 痛みに苦しみ、立ちあがれないでいる二人を。 しかしその時ソンがニードルガンを取り出した。ブルーが貸したあの銃だ。 ソ「こ、これを見ても・・・まだ、やる気かよ!!」 ソンが吠える。しかし、それは既に負け犬の遠吠えでしかなかった。 ソ「へっ、こんなもんくれるなんてよ。あいつも相当なバカ野郎だな!!!」 フ「まだわかってねえようだな」 フーが哀れみを込めてそう言う。 ソ「何!?」 フ「ブルーがそいつをお前らに貸したのは、お前らが銃を使っても、負ける気がしねえからなんだよ!」 ソンの頭に血が昇る。 ソ「ふざけんな!」 そう叫んで、ソンは引き金を引く。しかし銃を撃つことにためらいを覚えていた彼は、手が震えており、銃口から飛び出た針は全く見当違いの場所へと飛んでいった。 フ「びびってるみたいだな。まあ、無理もねえか。お前程度の小物じゃあな。今から見せてやるよ。格の違いってヤツをな!」 フーがそう叫ぶと、彼の目は赤く輝き、まがまがしい光を放った。 リュウとソンはそれをおびえた目で見ることしかできなかった。 フ「ナムチャイ・ビーーーーーーーーーーーーーム!!!!!!!!!!!」 チュドォォォォォォォォォン!!!!!!!!! フーの両目から放たれた赤い光線は、ソンとリュウの背後にあった壁を粉々に砕いた。 このとき二人は悟った。ブルーはおろか、今、自分達の目の前にいる男にも、勝てないと言う事を。 ソ(勝てねえ・・・) リュ(勝てるわけがねえ・・・) ソ・リュ(だって、人間じゃねえんだもん・・・・・・・・・・・・) 翌日、二人は地面に頭をこすり付けて、チームブルーの仲間入りを果たしたのであった。 以上、懐かしき作品を再収録!!!流行反逆者Dr.マイナー。でした