(みにです…) 昴冶はその日の作業を終えて、あおいの待つ部屋へといそいでいた。 ( たく、1分でも遅いとうるさいもんなぁ ) とはいいつつも、ちゃっかりじゃれあうことは考えている。 (ぼすっ) ふいになにかが足にあたり、昴冶は歩を止めた。 「 ねやーーーーっ!!! 」 そこにはネーヤが子供になったような、色違いの子供!? が鼻を押さえて 目をバッテンにしている。 「 なんだ、ミニネヤじゃないか! ごめんご免。 考え事してて、ついさ… 」 「 ねやや! 」 「 わるかったって。こんどトマトごちそうするからさ^^; 」 「 ねや……ねややぁ!!! 」 と、何かを思い出したのか、とつぜん涙ながらに昴冶(の足)に抱きつくミニネヤ。 「 ねーやや、ねややねやねやねねねやぁ…(;;) 」 「 なんだよ、またネーヤとトマトのとりあいしたのかぁ… 」 「 ねやや! ねやややねーや! 」 「 たしかによくないよな、今度会ったら言ってみるよ 」 「 ねやや、ねねやや! (ちゅ、ちゅ) 」 「 わわわ! やめろよぉ、人が見てるってぇ、 はははくすぐったい! 」 「 ねやや! 」 「 …ふうう。 じゃあきょうはうちに遊びにこないか? ミニネヤ。 」 「 ねややややぁ!! 」 「 よぉし、じゃあいこうか! 」 「 ねやっ! 」 付: 最近のもっぱらの噂は、彼らと、ブルー、フーのコンビはよく似てるなァ! とかいうものらしい… ミニネヤ: ある日とつぜんネーヤから分離した、ネーヤの分身らしい。服の色は 赤で、ことばは「 ねや 」しかしゃべれない。4頭身のかなりおちびな、幼児的 外見で、いつもネーヤとトマトを巡りけんかをする。 とまと: 分身したスフィクスにとって、そのエネルギー消費は意外に大きい物 らしく、ふらふらしておなかをすかせていた!? ミニネヤに昴冶がたまたま もっていたトマトを与えたのが始まりらしい。そのカロリーバランスは珪素系 生物にも大変フィットしたらしく、以後彼女はひんぱんにこれを食べるようになった。 しかし、ネーヤもまたおなじ欠乏状態であり、ミニネヤとのリンクでトマトの あじを知ってしまった彼女は、限られたトマト資源をめぐり分身と争うことに… 食べる: スフィクスはがらんどうである。どうやって消化しているのだろうか。 かれらはひとつのプランクトン状ヴァイアが細胞となり、結晶化している。 ボディの内側のヴァイアが遊離して食べ物に取りつき、気化してエネルギー にしている様だ。しかし詳しいプロセスは謎である。(あけてみるわけにもいかないし)