ケーキや昴冶くん 投稿者:guu 投稿日:2000/10/28(Sat) 00:09:26 「ケーキはいかがですかあ…」 「甘くておいしいケーキです…」 夕暮れ時、人々が家路を急ぐリヴァイアス商店街。 そこにぽつんとあるケーキ屋の主人、昴冶はため息をついたんでちゅ。 「あーあ、またぜんぜん売れなかったよ…あおいになんていおうかなあ…」 そう、かれのおみせ、「コウジーコーナー」は、全くお客さんにウケなかったんでちゅな。そんな落ち込む彼に愛きょうをふりまくのがチューの役目。 「あれ、来てたんだね、三郎」 …げんみつにはチューは三郎ではなくぐうでちゅよなんでちゅが、 まあそれはそれでよしでちゅな。 「ほら、売れ残ったケーキだよ、食べなよ。」 いやあ、いくら遠慮ぶかいチューも、こうまですすめられちゃ ことわれまちぇんので、いつもいただくことにしてまちゅ。 (ほぐほぐほぐ…) 「なあ、三郎」 (ほぐほぐほぐ…) 「うまいよな、けして味が劣るんじゃないよな」 (ほぐほぐほぐ…) 「だとしたら何で、売れないんだろうなあ。」 ちゅーはしってまちゅ。その理由を。チューは味おんちで 次から次から詰め込むタイプでちゅから味のことはよくわかりまちぇんが(←?) ねじゅみにだってのうみそはありまちゅ。だからわかるんでちゅよ、 えっへん。 「はは、おまえに言ってもわかるわけないよなあ」 かなしい苦笑をうかべる昴冶をみて、ちゅーは決心したんでちゅ。 恩返しをちなくては! すくなくとも ケーキ毎日食わせてもらってるご恩を3日たってわすれるまえに… よくじつ、かれはお店のつくえのうえに走り書きのメモを 見つけたのでちた。ちゅーがひごろの特訓の成果をこめた めもでちゅ。 「あれ、なんだろ…なになに『あをい〜ちゃんおますことっに…』 後はよく読めないなあ…」 あーーー!じれったいでちゅなもう! ちゅーのたっぴつが よめないなんて。このみせにたりないのはお色気でちゅ。 うっふーんな魅力なんでちゅよ!さえないあんちゃんひとりでは 洋菓子屋はやっていけないんでちゅよ! おくちゃんのあおいちゃんさえ売り子さんになれば… 早く気づくでちゅ!                    つづく