(きになる) なぜだ。 なぜなんだろう… どうして気になるんだ  「 わーいわーい、ユイリィ! 」 く、なぜあの子の頭のぽわぽわなところに目が…  「 しょうがないわね、もうお部屋に帰りましょう、パット 」 「 うん! かえろかえろ! 」 ああ、なぜこんなにおろおろしているんだ… 汗までかいて 「 帰ったらまずおふろよぉ 」 「 えー、 ユイリィつよくごしごしするからやー! 」 「 わかったわ、 つよくごしごししないから 」 ごしごし… しかもつよくなのかッ ああああああ 「 そのぉ、ユイリィ、まだ作業が残ってるんじゃないかぁ? 」 そうだルクスン、その通りだ! …て何をあんなヤツを支持するッ!? 「 ごめんなさい、寝ついてくれたらまた来るわ。 おねがいね! 」 「 ああ、ユイリィ!待ちたまえ  …しょうがないな、班長のわたしが何とかしよう 」 あああ、結局いってしまうう… は… いかんぞランラックモルデ! しゃんとせねばッ 「 ねえ、ラン? 」ドキ! 「 あああ、なんだい、カラボナ? 」 「 なんかさっきから目が泳いでたり、顔赤くしてトローンてしてたり、 いきなり歯を食いしばったり… どっか調子でも悪いの? 」 「 ふ、気のせいだよ、カラボナ。わたしはいつも冷静さ 」 「 そうお? 付き合い長いけどあんなランははじめてみた気がするけど… 」 「 それより作業だろう、カラボナ。 あいつがうるさいぞ、私語は… 」 「 私語はつつしんで作業をしてもらいたいものですね。ご名答には感謝しますが わたしのコンセントレーションまでそがれるのは感心できませんので 」 「 ああ、すまないな (ほらな) 」 「 あーら、ごめんなさい!(ほんとね) 」 1時間後 「 ああ、ルクスン、申し訳ないんだが、その… 」 「 んん、どうしたんだ、ラン 」 「 ちょっと具合が優れなくなってきたんだ、その… (手招き) 」 「 なになに… ああ、そういうことか! (女性にはいろいろとね、よし) わかった! 今日はかえってやすみたまえ。あとは班長のわたしが何とかしておこう 」 (どーせおれらにまわすくせに)―チック (ねー)―アインス 「 じゃ、じゃあ申し訳ない、みんな。あしたはなんとか取り返すから 」 「 だいじにしろよー! 」 「 生き残るにはまず健康から、てな 」 「 あとはまかせて、ラン 」 (でも、なんか不調の割にははずんでたような… 私の気のせいかしら)―カラボナ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ああ、こんな時だが、ついてるというべきか… あの子と添い寝(にま) 寝ついてれば、ちょっとチュッくらいは…(でれれー) (妄想) おねえちゃんがぱっとのおうじさま!? いや、おうじさまだなんてそんな… でも、そうなんだ! ああ! おねえちゃーーん!(はっし) おお、花嫁!(はっし) (妄想終わり) うう、いてて… 早く帰ろう…  「 (ぱさ)ただいま。 ユイリィ、すまないけど早めにあがらせてもらったよ 」 「 あら、もしかして… 」 「 うん、そろそろかと思ってたら、やっぱりだったよ… どうにも作業に手がつか なくて… 」 「 ううん、そんな事はいいからよくやすんでね。 パットも寝ついたから、うるさくは ないと思うし。 」 「 ああ、ありがとう。 あとをよろしく 」 「 ええ、いってくるわね。 じゃあ、おやすみなさい 」 ふう、ついにふたりきり… は、いかん! わたしは休まなくては。 ああ、でも 気にかかるじゃないか… どれどれ…  くーーー! ものすごく天使じゃないか! たべちゃいたいぞ… て、だめだ! 眺めてるだけで幸せなんだから… いや、そうじゃなくてやすむんだろう、 ランラックモルデ!  …… でもまあ、この子とおなじ布団で寝るくらいはかまわないだろう!? (きゅーー、ぱさ…)ふう、ツヴァイの制服はきつくてかなわない… さて、パットキャンベル、いまわたしがいきますよぉ(らぶぅ) (もそもそ)うわぁ、こどもってあったかいなぁ! しかもやわらか。 ドルチェ(昔飼 ってた猫)もこんなだったけど小さかったしなぁ… 「 うぅーーん、おとぅさぁん…… 」 なみだ? そうだよな、まだ死に別れて幾日もたたないんだ… よしよし(なでなで) …それにしてもなんてすきとおってでキレイなお肌。 うう、でもだめだ、ほおズリなん て、ましてやキッスなど論外だ!  …ああ、でもほっぺにちょっとくらいなら… そうだ、これはあくまですきんしっぷなの だからな。では…  ( むぅぅ  10センチ… 5センチ… 2センチ… 1センチ… ) 「 うう……  うえぇぇぇぇぇん!!!!!!! 」 「 ひゃ! 」 「 わぁーーん! ユイリィどこぉ!? うえぇーーん 」 「 おい、どうしたんだ? 」 「 えええええん 」すたたたたた……  「 あ! まって! 」 ?? そうか、あの子、夜泣きするのか… ああ、それにしてももうちょっとだったと言 うのに… くう!  …布団がぬれているのはあの子の涙だ。断じて私のでは… 3時間後 「 くうう! きょうもつかれたわあ… ランの分もカバーだもんねえ。ま、あたしも ブルーのときはサポートしてもらってるから文句は言えないけど 」 「 (ぱさ) ただいまぁ… 」て、もうねてるわよねぇ。 あら? ランたらなんでユ イリィの布団でねてるのかしら…  しかもよく見れば泣きはらした後って感じだし。  ( むああ、なんでもないんだぁ、からぼなぁ… ) ひゃあ!  …ちょっとぉ、寝言で私に弁解しないでよぉ! そのころ、ブリッジ ( ふう、結局パットったらここで寝ついちゃってぇ… しょうがない子ねぇ ) ( くそう、あの子供、わたしのユイリィのひざなど借りて寝るとはなんとしたことだ ぁ! )―ルクスン ( むうう、ままぁ… ) ( よしよし… )