( かわる にちじょう 7 ) < かわるにちじょう これまでのあらすじ >  なんかまだ3分の1らしい! このシリーズ。 ざっとおさらい。 シア1  ブルー( 中は昴冶 )、 あおい( 中祐希 )の誕生。 シア2  昴冶( 中はネーヤ )、 ヘイガ―( 中はラン )の誕生。 シア3  パット( 中はブルー )、 ラーフラ( 中はあおい )の誕生。 シア4  ユイリィ( 中はカレン )、 カレン( 中はユイリィ )、 祐希( 中は      ヘイガ― ) シア5  ネーヤ( 中はニックス )、 ランなパット、 ファイナ( 中はラーフラ )  シア6  こずえ( 中はイクミ )、 ニックス( 中はファイナ ) これ以外、 書く必要もないだろう……… ( つまり単純… ) ( シア7《ズィベン》 ) 「 ふう、 祐希はいないし、 俺の身体は誰か使用中だし… なんなんだよもぉ… 」 ふらふらとどっかに消えてしまった自分を探しに出ているブルー( 中昴冶 )。 なんとなく祐希を痛い目にあわせる計画もどうでもよくなってきていた。 「 フッ…  くだらねえ… 」 「 けっ! とっとと行くか… 」 「 オレに命令するなあ… 」 ( くうう!! ブルーが言うと、かっこいいなー… )  極めて内向的な遊び? に走っていたそのとき、 目の前に白い生き物…  ラーフ ラが現れた!  「 ももきゅ!?  もきゅきゅ、もきゅうんっ!!!! 」 なんだかとっても嬉しそ うに走ってくる。  ( なんか涙浮かべてない? ブルーって動物可愛がるんだなあ… ) まあ、 普通は そう考えるな… ( こうじぃーーっっ!!  あたし、 あたしよぉ!!! ) ラーフラなあおいは さっきのやり取りを見ていたのだ。 ブルーな昴冶に飛びつく!! 「 うはっ!! やめろよもおぉっ!! ははくすぐったい!! 」  ( ほーらっ!!  昴冶の口癖!! ) ラーフラなあおいは嬉しくなった!  ( これでやっと同類に会えた!! ) … 昴冶に会えたからじゃないのか!? 「 ははっ! ごきげんだね、 ( ラーフラ )。 」 その一言にはっとするあおい。 ( そうだわ…  このままじゃ昴冶には私がわからない。 なにかいい方法は… ) なやむあおい……  「 あれ、 いきなりおとなしくなったね。 」  ( …………   ! そうだ、 あれよぉ!! ) はっちゃけたらしい。 「 ……なんだ!? ラーフラ、 踊りか? それ… 」 そう、 ラーフラは リズミカルに踊り始めた。  「 なんか、 見たことがあるような…… 」 ( 気づいてぇ、 昴冶ぃ!! ) 必死のラーフラなあおい。 「 うーーん、 うーーーーーーーん…… 」 悩む昴冶。 そのダンスの意味とは!? ちょい待て!!! ( ガぁー――ンっ!! ) ( シア7−2 ) そのころ艦内において、 タチの悪い人間が次々とのされるというハプニングが あいついでいた。 まだ不確かではあったが、 その相手というのはなんでも 女子供らしい。  「 けっ!!  あんだあ坊主ゥ、 めんちきってんじゃあねえぞ、 くらあ!! 」 どっかでみた不良だ……。 たしかに子供にしてはえらく生意気くさい。 しかし… ( くるりっ!  すてぇーーーん!! ) 「 !???  なんだあ、 」 と、 言う間にとどめの一撃!!! 急所ねらい、 しかも経絡( 身体の気の繋がり )を断ち切っている… プロ顔負けだ。 「 はええ??  ひかあが… はいあねえ… 」 そこへのしかかり、 顔を 近づける子供。  「 おれに、 めいれいするなあ。 」 かわいい物言いに、 とてつもない殺気が 混じっている。 すっかりびびる、 チンピラ風情の不良… 「 わ、 わうはった…  ゆうひて… 」 もはや涙がおだ。  「 けえっ、 ざこがあ… 」 そう言うと子供は、 胸のあたりを軽くはたいた。 「 ぶほっ!!  ああ、 うごけるっ!!  ひゃ…  ひゃあああああ あ!!!!! 」 一目散に逃げ出した。  ( …… オヤジにしごかれた気功と掌術が役に立つとは… ) 目を細めるパットなブ ルー。      [注: 掌…… 力がない、 身体が小さいなどの人が習う事が多い。] ( いらいら・・…… ) いらだちながらも、歩く。 「 おおう、 まぶいねえ、 かのじょお!!! 」 「 ひゅうひゅう! 」 ( ぶちっ!! ) 「 おっ!!  あそぶのお、 おれらと!! 」 「 いいねえ!! 」 「 そうだな…… 」 「 やありいぃ!! で、なにしてあそぼう、かわいこちゃん? 」 「 … こうだよ。  …せいっ!! 」 跳躍からの、 突き!! 吹っ飛ぶ男…… 「 まだ、 あそぶかよ? 」  「 い… いえけっこうですう… 」  ( くそっ!!  まただ!! ) いらいらの絶えない、 あおいな祐希……。 「 ああ!! おもいだしたぞっ!!  それは『 あおいせんせえらぶらぶぅ 』とか 言う曲の振りつけ!!  しかもあおいのパート!!!  ( !!  わかってくれたわあ!! ) 感激のあおい。 「 あいつしつこいくらい見せるから覚えちゃってさあ! そうかすごいなラーフラ、 天才じゃん!! 」 ( え…? ) 雲行きが怪しい… 「 お前芸の才能あるなあ、 はははっ! 」 そういうと抱きかかえるブルーな昴冶。 ( ううっ…  昴冶のばかぁ!! ) 報われない、 ラーフラなあおい。 こうしてふたりの!? 旅は始まった……。