(かわる にちじょう 5) 「 きゃははっ! 最高だぜ、 夢にしちゃあ!!! 」 本当に楽しそうなニックス。 「 ねへへへへへ… 」すけべな笑いも無理はない。 いま、 彼はネーヤになった夢を 見ているのだ!?  「 うはっ! このきらびやかなスーツといい、 ナイスなバディといい… 」 こおど りしてくるりと回ったはいいが、 あのハイヒールだから、 当然転んでしまった。  「 てぇーーっ……  て、 いたくネーヤ。 女のコってそーなんかなあ… 」 かな り誤解している……  「 しかし、 おっきいよなあ、 ムネも!! 」 あお向けから起き上がる時に覗いて しまい、 至福の時を迎えるニックス……  そのころのブリッジ。 「 おい、 なんかシステムが不安定だ! 」とはケヴィン。 「 本当です。 なにか感情の起伏のような波が… あ、 ほらまた上がった。 」そう 言う事には機敏なクライス。 「 ありえませんが、 所詮は夢…… 」 何食わぬ顔の、 祐希( 中ヘイガー )。 「 その通りだっ! 」 やけに強く同調する、 ヘイガー( 中ラン ) 「 もう、 今日は一体どうなってるのかしら… 」 やっと起きてきたカレン( 中ユ イリィ )。 「 …… ほんとに夢だと思いたいわあ… 」 いつもと違う異様な雰囲気に青ざめてい る、 カラボナ。 ( そう言えば、 ランの身体!? 朝、 いなかったけど… ) 「 ああ、 かわいいぜぇ!!! 」顔を赤くして首を振りながら、 自分を抱きしめる、  ネーヤ( 中ニックス )。 「 ほら、 上がりました。 」クライス 「 はあ、 でも夢なんだよなあ…… 」ネーヤ( ニックス ) 「 あああ!!  みるみる下がっていく!! 」クライス 「 まじで重力制御も、 ギリギリだぜ!! 」ブライアン。 …… 完全に艦内の生命を預かっている、 ネーヤ( ニックス )だった。 (かわる にちじょう 5−2) 「 うええん、 うええん…  ゆいりぃ!  るくすーん!! 」泣きながら艦内を さまよう、 パット。 朝早く目がさめると、 ユイリィのそばで寝ていたはずなのに、 離れたところに寝ていたのだ。 ユイリィの所に戻ろうとしたら、 彼女はもういない… … カラボナはいたが、 幼児ゆえのアウトオブガンチュー!? で泣く泣く飛び出して きたのだ。  「 … たくうっせえぞ、 このアマ!! 」 そんな暴言を吐く奴もいたから( まあ、 まだ早朝だから仕方がないが ) 、 余計に悲しくなってもいたのだ。 ( でも、 「 あま 」 てなんだろ? ) 彼にはまだちょっと早かった。 エリナはいつも早起きだ。 特に今日はファイナの様子が変なのでなおさらだった。 ( どうしたんだろう… 「 ひゅー 」とか 「 もきゅ 」とか、 …まるでラーフ ラの真似みたいだよ…… ) 四つ足で戯れるファイナにはさすがに面食らっていた。  ( ふだんはあんな冗談決してしないのに… ) 考えこんでいると、 蓬仙あおいとはちあわせた。 「 よお! … 元気でやってるかよ。 」 「 !??? 」 なに? なんなの?? のエリナ… 「 なんだよ、 俺だ。 … そうか、 外見はあおいだからな。 」やっと自分の軽率 さに気づいたあおい( 中祐希 )。  「 あんた、 おかしいよ!! 」 ファイナの件の心労!? もあり、 パニックにな っているエリナ。 ついには逃げ出した! 「 あ、おい! 待てよ!! 」 しかしすでに遅し…  「 ふう、 はあ… 」 息をととのえるエリナ。 と、 そこへベソをかいた女性が やって来た。 「 ううっ… え… え… 」見るからに純粋な、 まるで幼児のような悲しみ方に、 エリナの母性はキュンキュンに!? なった。 「 あ、 そんなに泣かないで。 私達の部屋で休みませんか? 悩みとか、 聞いてあ げれるし… 」 「 …ほんと? 」 泣き止む、 女性。 「 うん、 もちろん。 仲間もいますし… 」 微笑みかける、 エリナ。 「 うん、 ぱっとおねえちゃんとこいくう!! 」 すっかり機嫌を直した彼女!? そんなわけで、 ファイナ部屋で、 添い寝をしてあげる事になったエリナは、 彼女に 語り掛けていた。  「 あたしすきなひと、 いたんだ。 」 「 ぱっともいるよぉ…… 」 「 あたしは嫌われちゃった… 」 「 ぱっとは… だいじょぶ… 」 「 へえ、 いいな…  あれ、 ねちゃった… 」 まさしく天使の寝顔だった。 ほれぼれとながめるエリナ。  ( このひと、 たしかツヴァイのひと…… ) そんなことを考えながら、 じゃれてくるファイナさん!? とたわむれる内に、 彼女も眠ってしまった…  起きてから、 ラン( 中パット )と ファイナ( 中ラーフラ )がじゃれあったの は、 言うまでもない。