( そして、 いつかは ) 「 むぅぅぅぅっ!!!  もぉーーー、おこったぞおぉーいっくみぃーーー!!! 」 ドタバタと追いかける。 「 ああ、またやってるよ、あのふたり… 」昴冶 「 ほんっと、どっから見ても相思相愛よねぇ… 」あおい 「 にょっへぇぇぇぇ!! ごかぁんにぃん! こずえさまっ、いずみのつぼねさまあ! 」 逃げるイクミ 「 その最後のところはなんなのよぉ! 」 「 あれ、ばれた? 」 「 もっきゅきゅぅ!! もぉぉゆぅるさぁん!!あたしのデコレーションケーキ 10人前平らげないとかんにんしなぁい!! 」 「 うひゃぁ、 せめて3人前でぇ… 」 「 8人まえぇーーー!!! 」 「 オぉー――のぉー―――!! 」 「 げふっ… あいつほんとに3人前つくってんだもんなあ… しばらく甘いもんは おとめのキッスでもいやだよ… 」ラウンジに腰を下ろすイクミ。  そういえば姉さんもこんなの作ってくれたよねえ。 たしか8歳の誕生日だっけ… 突然ケーキをさしだしてくれたよね。社交界のバースデイパーティから帰ってきた僕に満 面の笑顔でさ。 実をいうとさ、 パーティでおなかいっぱいになってて… それも甘いものばかりでだ よ? ははっ! いまだから言っちゃうんだけどさ。 でも、ちゃんとたべてたでしょ?  姉さんが仮病使って休んでまで作ってくれたケーキ、のこさずにさ。 おいしかったよ! いや、ウソじゃないんだ。 大好きな人に作ってもらった嬉しさで お腹の膨れ具合なんてわすれてた。 忘れられない味だよ… いまはけして食べられない … そう思うとなおさらね。  でも姉さんにはもう見えてるよね? 今の俺にはそういうことをしてくれる子が、 いる んだよ。 ふりきらなきゃいけないってわかってるし、 姉さんもそれをのぞんでる。 だからこそこんな所にも来たんだ。 まだ時間が必要なのかもしれないね。 でも、 必ず強く生きられるようになる。 だから、 もう少しおもいださせて、 ねえさん… そしていつか…… こず ・・…………… 「 !!!!! ばぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!! 」 「 のっぉぉぉぉわっはぁぁ!!!! だ、だれよ!? ひとが感傷にひたってるときにそぉれはないんでなあい??? 」 「 ぶぅわぁーかっ!! あ・た・し・よっ! 」 「 なんだ、こずえか… びっくりさせないでよ、もう!! 」 「 るっさい! カマイクミ!!  ……どしたの、 しんみりしてさ。 」 「 な、なによ、いきなりあらたまってぇ… 」 「 なんかイクミの地が出てるって気がしただけよ 」 「 痔はもってないもぉーん 」 「 たまにはまじめに相手にしてよ!! 」 「 わわわるか・…  おい、 ほんとに泣くなって… 少しふざけすぎたよ。 ほんとに謝るから… 」 「 ぐすっ… あたし、イクミに相手にされてない… 」 「 そんなことないって。 俺の軽はずみに傷ついたならあやまるよ 」 「 だめぇ… もう限界… 」 「 おいおい、 どうしたんだよ、 こずえらしくもない… なんかせめて 『 らぶぅ 』とかいつものちょうしでさぁ。 ね? ね? 」 「 うううっ… (ニッ) らぶぅっ!!!! (ぱちぃーんっ) 」 「 ぐべぇぇえ!!!! 」 「 わーーい、だまされたあ!! 」 「 …こじゅえしゃん?? 」 「 あたしがいつまでもめそめそするような子にみえるぅ? ま、最初の方はちょっとまじだったけどぉ 」 「 こぉじゅぅえぇしゃぁん??? (ゴゴゴゴゴゴ) 」 「 およ、 なんかヤバイ感じ… はやめにたいさぁんっ!! 」 「 しょうはしゃしぇないわよぉ?? こじゅえしゃあああん!!! 」 「 ほぉえぇぇぇぇぇ!!!! 」 「 ほんっと、 仲イイよなあ、 あのふたり。 」 「 ほんっと、 相思相愛ってかんじ 」   「 ちょっとたすけてよぉ、親友でしょあおいぃ!!! 」 「 !!見守るのも友情よォ!! 」 「 そんなあ!! 」 「 むわっちなさぁい!! こずえくぅん!! イクミパーんちで、成敗!! 」 「 うきゅぅー、もうじゅうぶんですぅ!!! 」