「 ぎったー! ぎたぎた! ぎったー! ぎたぎた! ♪ 」 上機嫌で歩いていくギッター・ペインティアム。  と、いうのもライバルであるトライ・アスローンをしのいで、 かの話題騒然の艦、「 蒼のインプルス 」の艦長に 抜擢されたからである。トライの捨て台詞が耳に焼き付いている… 「 けっ!!! ベンチじゃおれのほうが速かったんだよっ、 このクソがっ!! 」 ( ふふふっ、バカめがっ! 所詮は定評がモノをいうのだ! ) そんなことを考え、ほくそえむギッター。そして呼び出しの通り、上官の部屋へと向かった。 「 ギッターペインティアム、はいりますっ!!! 」 威勢良く、 入室する。 「 おう、 ちょうどよかったよ。 いま先生が見えられた。 」 「 せんせえ、 でありますかっ!! 」 「 うむ。 先生、 こちらへ。 」 「 はーーーい!! 」 「 なんとっ!!! 」 …ギッターが驚くのも無理は無い。現れたのはまだ年端も行かぬ少女だったのだから… しかも、格好が、あからさまに妙だ。 「 紹介しよう。偽名とはなるが、彼女はプロのドリルアタッカーの『 ドリス.R 』さんだ。 以後彼女から数々の極意をうけ、艦長にふさわしいスキルと発想を身につけてくれたまえ。 」  「 ねへーー、 まわそうねー(はあと) 」 「 りょ、了解であります…(汗) 」 一体なんの極意だと, そう思わずにいられない彼だった。