『初出』 2000年上 蓬あたり(改定は随時) 『出演』 こ:昴治 ゆ:祐希 ブ:ブルー カ:カレン あ:あおい 『時間軸』 TV最終回より後 ー1章ー ブ「 おい…… 」 こ「 !? なんだブルーじゃないか。なにか用? 」 ブ「 お前…お前を… 」 「 ??どうしたんだよ。躊躇するなんてブルーらしくもない。 」 ブ「 おまえを今日から……「 にいちゃん 」と、呼ばせてくれ!! 」 こ「 ななななな…どうしたんだよ!? しっかりしてくれエアーズ・ブルー!! 」 ブ「 …本気だ… 」 こ「 ええっ? まぢかよっ!? 」 ブ「 …ああ… いちおう年下だ… 不都合は… 無いはずだろう? 」 こ「(あーー、まったくもお)そりゃあ、 不都合なんて無いけど…(大有りだ! 面倒な弟が二人に…)」 ブ「 よし、じゃあ今からオレは三男坊だ… たのむぞ、にいちゃん… 」 こ「 でも、でもさ。なんでせめて「兄貴」ぢゃないわけ? なんかしっくりこないよ。(俺だけぢゃなく、皆もきっとね… )」 ブ「 …兄弟なのにつまらん詮索は、無しだぜ… にいちゃん(ギロ) 」 こ「(うはー…兄への態度、あいつそっくり…)わ、わかったよブルー。ははは… 」 ブ「 エアーズだ… 」 こ「 …へ? 」 ブ「 …兄弟は名前で呼ぶだろう? 」 こ「 ……あ、あああっそうだよ、そうだよな! ブ…じゃなくてエアーズぅ!! 」 ブ「 (フッ)そうと決まれば少し出歩こうぜ、にいちゃん… 」 こ「 え!? いや、 俺これからあおいと… 」 ブ「 (手揉み:ゴきっ) 」 こ「 あははあん(泣)… それじゃいこうか、わが弟!!… 」 ブ「 …ああそれでいいんだ、にいちゃん… 」 こ(うわっ… これじゃ虎の威を借る狐だよ… みんな避けてくじゃんか… ) ブ「 なあ、にいちゃん… 」  こ「 あ… なに? ブ…エアーズ… 」 ブ「 …祐希兄ィのとこにいこうぜ… 」 こ「 なんでさっ!?… 」 ブ「 …祐希兄ィにも伝えなくちゃ、マズイだろう… 」 こ「 (かんべんしてくれよ、もう…)ああ、キミの好きで良いよ、うん… 」 ブ「 …じゃあ、行こうか… 」 ーーーーはたしてブルーの真意は!? 待て次号!!!  ー2章ー ブ「 …いねえな、祐希兄ぃ… 」 こ「 ほんんとっ! どーこほっつきあるってんだろ? あいつ… 」 (よーし、出てくるなよ、祐希。 お前らの取り合わせは、とーーーっても嫌な予感がするから) こ「 …うわぶっ!!(ボスッ!) 」 ブ「 …どうした? にいちゃん… 」 こ「 あ? いや、キミいきなり止まるから(オー…鼻がっ) 」注)昴治の鼻=ブルーの背中 ブ「 …どこかぶつけたのか?… 」 こ「 あ、べつになんでもないから、ははは…(イテー、王さんの鼻になっちゃう!) 」 ブ「 …そうか… 」 ブ「 …臭う… 」 こ「 へ? 」 ブ「 …こっちだ!!(ダッ!) 」 こ「 おわ…おーい! そんなに急がなくても…マ…待ってくれぇぇぇ!!! 」 こ「 へーっ…ぜえー…ぜーっ…… もお…息があ… 」 こ「 ブルーの奴…この先を曲がってったよ…なあ!? 」 (ああもうっ!!あおいとデートがパーじゃんかよ! あいつ今ごろまだ待ってるよなあ… ) こ「 …んん? あのガヤ… まさか!! 」 ?「 なんだってんだ!!! 」 ?「 …… 」 ゆ「 なにニヤツいてやがるっ!? エアーズブルーっ!! 」 ブ「 …勘違いするな… 」 こ( おわあー、始まっちゃってるよ… もお見てるだけで胃がっ ) ゆ「 なにが勘違いだってんだ!? 」 ブ「 …確かにオレはそのバンダナの臭いでお前を嗅ぎ付けた… だが 」 ブ「 今日来たのは和解のためだ。 」 ブ「 …ン、やっと来たかにいちゃん… あんたからも一言いってやってくれ(ニッ) 」 ゆ「 !!てめえ今なんて!?(オレだってその呼び方、ガマンしてんのによ…) 」 こ( ゲッ… 俺に振るの!? しかも親指まで立てて… ) こ「 あ、ああ… 祐希、じつはさ… その… 」 ブ「 …俺達はもう真の兄弟なんだと言いたいのさ、なあ?… 」 ゆ「 なあああっ!??????(そんな!!ユイリィ馬鹿なぁー!!) 」 ゆ「 そ、そうなのかよ!? 兄貴っ!!(泣顔) 」 こ「 ま、マア…その、 なんというか… 」 ブ(手揉み:ゴきっ… ボキリ… ) こ「 そ、そおおおなんだ、祐希ぃ!!! 俺達コレから3兄弟っ!!! はははっ(泣) 」 ゆ(ガぁぁぁぁぁんんん……) ゆ「 オレは認めねえ、認めねえぞっブルー!!(にいちゃんと呼べるのは、唯一の弟たるこのオレだけだっっっ!!) 」 ブ「 …エアーズと呼んでくれよ、祐希兄ぃ。… (ニッ) 」 ゆ「 …誰が、誰がそんな… うっ!!(胃が、胃があっ……)  」 カ「 あぁあぁ…大丈夫? 祐希… あんたお兄さんの事になると結構神経質だから… 」 こ「 (祐希が胃痛!?マジ?) おい!? 大丈夫か祐希!! 」 ゆ「 触るなあっ!! 裏切り者ォ!!(涙) きしょう、いくぞカレン! 」 カ「 はいはい。 (そーとーこだわってたんだ、これは要チェックね!) 」 こ( なんだよ、「裏切り者」ってえ…… ) ブ「 …大事にしてくれ、 祐希兄ぃ・・ 」 そのころ あ「 もお、おっそいなあ昴治!!! 1時間も遅れるなんてどーいうつもりよ!! 」 あ「 あれ? 祐希? …にカレンさんも一緒… なんか珍しく元気ないわね。 」 あ「 あ、昴冶! …と、それにブルーさんて人… 」 あ「 なんでこんなとこに??? しかもなによ、二人して手なんかつないでえっ!! 」                …………・・ まだつづく!  次号にはなにがっ!!! 前回の戦い!?によりからくも愛しの兄を手に入れた  エアーズ・相葉・ブルー  だったが… 晴れて!?次男坊となった祐希が黙っているはずもない! また新たな刺客も動き始めている! はたして二人の「兄弟愛」は守られるのか!? ( 以上、 「 少年ゲーース!5月号 」の広告より )        ※                         ※ 番外編 『矩継、 ひとりごとをのたまう』 「 ふむ、例の密航の件… エアーズ・ブルー だった様だな。 」 「 何かえらく嬉々とした文面の副艦長からの報告書… 確かに奴は美形だから無理も無いかな。 」 「 それにしても、今度は土星圏にて修理中のゲシュペンストのスフィクスの失踪とは… 」 「 全くも我々デスクの人間を悩ませてくれるよ、ヴァイア計画に関わるものは。 」 「 おれは女に優しく…とはなかなかできぬ身、やはりおまえだけが心のよりどころよ。(なでなで) 」 愛犬コリー「 はううぅぅぅぅぅんんんん! わんわんっ(喜) 」         ※                         ※ 次回予告: 「 仲間が増えるのは、いいことだ。にぎやかになるし、話題もはずむ。 家族ならなおさらだと思うけど、今回ばかりは、なんか違う気がしてならない。 わからない、わからないけど、きっといいことがある!  …そうとでも思わないと、俺は!俺の脳みそは! 」 かーわーいーたー… 『追加出演』 a1:兄1 a2:兄2 ※彼らの名前は公式のものとは異なります。 ー3章ー こ「 うーーん、むにゃ…ゆーきぃ、そこはちがーう… むぅー… 」 ブ( …いい寝顔だ、にいちゃん(らぶ)… ふっ、思いだすぜあの頃を… ) そう、それはまだブルーが5歳のころ…  ブ「 にいちゃん、にいちゃーーーん!! 」 a1「 どれどれまた兄ちゃんかー。よーし、エアーズ、競争だ! 」  ブ「 わーーい! 」 a2「 どれ、 おれも混ぜてくれよ! 」 ブ「 うんっ! 」  テンペストとストリームによく遊んでもらった、無邪気だったあの頃… その後、年を重ねるに連れ「 兄貴 」「 クソ野郎 」と 変わってしまうまえの、 純粋だったあの頃… 「 …涙!? ククッ俺らしくもねえ… 」 苦笑いのブルー。 思い出はもう戻っては来ない。しかし…  ブ「 今のオレにだって、いるじゃねえか。缶詰用意してくれた兄ちゃんが… 」 はだけた毛布を直してやりながら、彼が少し赤くなったかは定かではない。 翌朝 こ「 にゅぅ……… むう? ふわあああっ、もうこんな時間かよ。 」 こ「 なんか夕べはやけに安らかに眠れて…ってえ、エアーズくんっ!??? 」 こ「 なんで俺に抱き付いて寝てるかなあ!? 」 こ「 あおいはたまたまこずえのとこでパーティだったからいいようなものの… 」 こ「 よっこいしょっと…うおっ、バカ力… 離れない… 」 ブ「 …ウうう… 」 こ「 ったくもう、しょうがないなあ。今日は遅刻だ… 」 ブ「 …フ、ふみゅーん… 」 こ「 まったく風邪引くぞ!しょうがない弟だよ、祐希に似て… 」 そういって毛布を直してやると、彼も再び寝入ってしまった。 その頃祐希は、仕事を進めながらも何か胸騒ぎが消えなかった。 ゆ「 くそっ! 昨日といい、何だか知らねえが大事なモンを勝手に触られてる気分だぜ。 」 《 あら、スージイ!! 》byクリフ 過去のトラウマから!? 昴冶をにいちゃんと思う事に決めたブルー。 しかしライバルは数知れない!! がんばれブルー! 負けるな、 ブルー!! ( そういう展開だった!? ) ー4章ー ブ「 …にいちゃん!… 」  (ドキッ!) その声に昴冶は冷や汗が出た。  こ「 (にこやか崩れ絵風に)えあーずぅ?…せめてにいさんと、呼んでくれないかなあ 」 ブ「 (にこやか崩れ絵風に)コキリッ!! ゴキッ 」 こ「 (にこやか崩れ絵風に)あいいいいん… 」 いつも彼の主張は通った事がない。 こ「 なんの為の兄貴だよ、もおぉ… 」 あくまで小声で呟く。 ブ「 …俺のための… 」 こ「 あれ、聞こえちゃってたの? って、それは何かな? 」 ブ「 …アイスだ… 」 こ「 へっ!? 」 ブ「 …天王星産の自然の氷で、オレが作った… 」 こ「 あ、ああ!! …おいし、そうだねえ… ははっ 」 ブ「 …ぜひ、食ってくれ… 」 こ「 うん、でもさ、さっきあおいと鍋食ってあったまってて… 」 ブ( きりりりぃ!! ) 歯ぎしりである、 念のため。   こ( おひゃあ! )縮み上がる昴冶… ブ「 オレより女との食事をとるのか、にいちゃん!! 」 すごいドスである こ「 はいいっ食べます食べますよ!! 」 こうして昴冶はあおいと食べたかきなべ3人前のすぐ後に、 ブルーハワイの シャーベットを約2人前食すこととなった…  と、そこへ ゆ「 兄貴ぃ! 」 こ「 お、おう祐希… 」 ゆ「 なんか胸騒ぎがして、正露くんとあついお湯持ってきたぜ!! 」 こ「 ウグエ…祐希、正露くんはともかく、熱いお湯はちょっと…… 」 青ざめた昴冶。 ブ「 …よお、祐希兄ぃ… 」 声をかけるブルー。 ( バチバチッッ!!!!! ) 電撃炸裂!! ゆ「 てめえ、まさか兄貴に変なもん食わせたんじゃ!? 」 ブ「 ふっ… 」 ブ「 にいちゃん、折角祐希兄ィが持ってきてくれたんだ。のんどきな… 」 ゆ「 うっおまえ意外と話せるな… 」 戦術のブルー。 ゆ「 さあ!! 」 こ「 いいよ!いいって… もぐっ 」 らーらーーーららーらららー …とうさん、かあさん… …きょうは沖縄から、南極、また沖縄… …そんな、気分なわけで… …ぼくは、いい兄弟を、もったわけで…